35PM28|第35回 臨床工学技士国家試験 過去問
観血式血圧測定で、実際よりも最高血圧が低く、最低血圧が高く表示される原因となるのはどれか。
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正解: 3
正答
3
公式正答は 3 です。正答内容は 血液凝固によってカテーテル内腔が狭窄する。 です。
この問題のポイント
観血式血圧測定系が過制動になると波形が鈍り、収縮期圧は実際より低く、拡張期圧は高く表示され、脈圧が狭くなります。血栓によるカテーテル内腔狭窄は代表原因です。
解説
動脈カテーテル、延長チューブ、トランスデューサからなる測定系では、血栓、気泡、柔らかいチューブ、接続不良などで制動が過大になると高周波成分が失われ、波形が平坦化します。その結果、収縮期ピークを過小評価し、拡張期を過大評価して脈圧が狭くなります。カテーテル内腔の血液凝固・狭窄はこの過制動を生じるため選択肢3が正答です。
トランスデューサが右心房基準より高いと、静水圧圧の分だけ収縮期・拡張期をともに低くオフセットさせます。ゼロ点不良も値全体のオフセットで、典型的な脈圧狭小化ではありません。導管系の共振・不足制動では収縮期圧が高く、拡張期圧が低くなり、脈圧を過大評価します。加圧バッグの圧が標準より高いことを、本問の過制動や「測定値全体が高くなる」原因と根拠なく結び付けません。
選択肢の確認
選択肢1:トランスデューサの位置が右心房よりも高い。
正答ではありません。 トランスデューサが高いと静水圧圧差により収縮期・拡張期とも低く表示される方向です。収縮期低下と拡張期上昇の組合せではありません。
選択肢2:加圧バッグの内圧が標準よりも高い。
正答ではありません。 加圧バッグはフラッシュ液の逆血を防ぐために用います。過加圧を本問の脈圧狭小化を生じる過制動原因とは判定しません。
選択肢3:血液凝固によってカテーテル内腔が狭窄する。
正答です。 内腔狭窄で測定系の制動が増し、収縮期ピークが低く、拡張期が高くなる過制動波形を生じます。
選択肢4:ゼロ点調整が不良である。
正答ではありません。 ゼロ点のずれは通常、収縮期・拡張期・平均圧を同じ方向へオフセットさせます。脈圧だけを狭くする典型原因ではありません。
選択肢5:導管系が共振する。
正答ではありません。 共振・不足制動では波形が過度に振動し、収縮期を高く、拡張期を低く表示して脈圧を広く見積もる方向です。
覚えるポイント
- 過制動は収縮期↓、拡張期↑、脈圧狭小。
- 血栓・気泡・柔らかいチューブなどは過制動の原因になる。
- 不足制動・共振は収縮期↑、拡張期↓で脈圧を過大評価する。
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