35PM63|第35回 臨床工学技士国家試験 過去問
高流量鼻カニューレ酸素療法について誤っているのはどれか。
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正解: 1
正答
1
公式正答は 1 です。正答内容は 最大 10 L/min の吸気流量を供給できる。 です。
この問題のポイント
高流量鼻カニューレ酸素療法(HFNC)は、加温加湿した混合ガスを成人では最大おおむね60 L/min程度まで供給できます。10 L/minを最大とする選択肢1が誤りです。
解説
HFNCは、患者の吸気需要に近い高流量のガスを専用鼻カニューレから供給し、安定したFiO₂、解剖学的死腔の洗い出し、良好な加温加湿、流量依存の軽い呼気終末陽圧効果を得る方法です。成人用装置では流量を数十L/min、代表的には最大60 L/min程度まで設定できるため、最大10 L/minという記述は通常の低流量鼻カニューレとの混同です。
混合器型は高圧酸素と高圧空気を混合してFiO₂を調節します。Venturi型では配管から供給する医療ガス源は酸素だけでも、高速酸素ジェットが周囲空気を吸引混合して混合ガスを作ります。「患者へ純酸素だけを送る」という意味ではありません。PEEP効果は流量、口の開閉、カニューレと鼻孔の関係などで変わり、設定圧を厳密に保証するものではありません。
選択肢の確認
選択肢1:最大 10 L/min の吸気流量を供給できる。
正答(記述は誤りまたは非該当)です。 成人HFNCは通常、10 L/minを超える数十L/min、代表的には最大60 L/min程度まで供給できます。10 L/minは「高流量」の最大値ではありません。
選択肢2:ブレンダ型では高圧空気と酸素を混合して高濃度酸素を供給する。
正答ではありません(記述は正しい/該当)。 混合器型は高圧空気と高圧酸素を所定比率で混合し、設定したFiO₂のガスを加温加湿して供給します。
選択肢3:ベンチュリー型では医療ガス設備酸素のみで高濃度酸素を供給する。
正答ではありません(記述は正しい/該当)。 配管ガス源としては酸素のみを使い、そのジェットで周囲空気を吸引混合して混合します。患者へ届くガスは酸素と周囲空気の混合ガスです。
選択肢4:通常は専用の鼻カニューレを用いる。
正答ではありません(記述は正しい/該当)。 高流量を過度な抵抗なく供給するため、太さや形状をHFNC用に設計した専用鼻カニューレと専用回路を使用します。
選択肢5:呼気終末陽圧(PEEP)効果が得られる。
正答ではありません(記述は正しい/該当)。 高流量ガスにより軽い陽圧効果が得られます。ただし圧は流量や口の開閉等に依存し、人工呼吸器の設定PEEPのように一定ではありません。
覚えるポイント
- 成人HFNCは加温加湿ガスを数十L/min、代表的に最大60 L/min程度まで供給する。
- Venturi型は酸素ジェットで周囲空気を吸引混合し、混合ガスを作る。
- HFNCのPEEP効果は流量・口の開閉などに依存し、厳密な設定圧ではない。
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