35PM79|第35回 臨床工学技士国家試験 過去問

過去問題(分野未登録)第35回

患者血液をカラムに直接灌流する治療はどれか。 a.石油ピッチ系活性炭を用いた薬物吸着 b.ポリミキシン B を用いたエンドトキシン吸着 c.トリプトファンを用いた抗アセチルコリンレセプタ抗体吸着 d.デキストラン硫酸を用いた LDL 吸着 e.酢酸セルロースビーズを用いた顆粒球除去

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正解: 2 または 3

正答

2又は3

公式採点では 2又は3 のいずれか1肢を選べば正解です。2肢を同時に選ぶ問題ではありません。許容される正答内容は a、b、e / a、d、e です。

この問題のポイント

患者の全血を血漿分離せず吸着カラムへ流す「直接血液灌流」と、いったん血球と血漿を分けて血漿だけを吸着カラムへ流す「血漿吸着」を区別します。本問はデキストラン硫酸LDL吸着に血漿灌流型と全血灌流型の両方があり得るため、公式が2と3を代替正答としています。

解説

aの石油ピッチ系活性炭による薬物吸着、bのポリミキシンB固定化カラムによるエンドトキシン吸着、eの酢酸セルロースビーズによる顆粒球・単球除去は、患者血液をカラムへ直接流す治療です。cのトリプトファン固定化カラムによる抗アセチルコリン受容体抗体吸着は、血漿分離後の血漿をカラムへ流す免疫吸着です。

dのデキストラン硫酸固定化セルロースによるLDL吸着は、一般的なリポソーバーの血漿灌流方式に加え、担体粒径などを全血灌流に適合させた直接血液灌流方式も存在します。この製品・方式による判定差を考慮して、確実なa・eにbを組み合わせた選択肢2と、dを組み合わせた選択肢3の双方が許容されています。

各肢は、a:正しい、c:誤り、e:正しいです。bとdは装置方式・出題上の扱いにより一方を直接血液灌流として採用できるため、選択肢2又は3のいずれか1肢が正答になります。

選択肢の確認

選択肢1:a、b、c

正答ではありません。 aとbは直接血液灌流ですが、cのトリプトファン固定化カラムは分離血漿を処理する免疫吸着であるため、3項目すべては成立しません。

選択肢2:a、b、e

公式採点上の正答です。 活性炭吸着、ポリミキシンB固定化カラム、酢酸セルロースビーズカラムはいずれも全血を直接カラムへ灌流する構成で、a・b・eが成立します。

選択肢3:a、d、e

公式採点上の正答です。 aとeに加え、デキストラン硫酸固定化セルロースを用いるLDL吸着にも全血を直接灌流する方式があるため、公式はa・d・eも許容しています。

選択肢4:b、c、d

正答ではありません。 bは直接血液灌流であり、dも方式によっては該当しますが、cは分離血漿を処理するため、この組合せは成立しません。

選択肢5:c、d、e

正答ではありません。 eは直接血液灌流であり、dも方式によっては該当しますが、cが血漿吸着であるため、この組合せは成立しません。

覚えるポイント

  • 直接血液灌流:血球を含む全血を吸着カラムへ直接流す。
  • 血漿吸着:血漿分離器で血球を除いた後、血漿だけを吸着カラムへ流す。
  • 本問は 2又は3のいずれか1肢 が正答。a・eは共通し、bとdの扱いが代替正答の分岐点です。

掲載内容は受験学習用に編集しています。正式な正答・採点上の取扱いは、各試験実施機関の発表を優先してください。 情報の確認方法と訂正窓口は編集方針に掲載しています。 本サービスは診断・治療・臨床判断を目的とするものではありません。

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