36AM54|第36回 臨床工学技士国家試験 過去問
Vᵢが微分されてVₒに出力される回路はどれか。

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正解: 4
正答
4
公式正答は 4 です。正答内容は (図中の選択肢4) です。
この問題のポイント
理想反転形オペアンプで、入力側の素子を流れる電流がそのまま帰還素子へ流れます。入力側がキャパシタC、帰還側が抵抗Rなら、キャパシタ電流C・dVᵢ/dtをRで電圧へ変換するため微分回路になります。
解説
選択肢4では非反転入力が接地され、負帰還により反転入力は仮想接地となります。入力キャパシタを流れる電流は
i_C=C・dVᵢ/dt
です。理想オペアンプの入力端子へ電流は流れないので、この電流が帰還抵抗Rを流れます。出力の符号は反転するため、
Vₒ=−R i_C=−RC・dVᵢ/dt
となり、入力電圧の時間微分に比例した出力が得られます。
これと対になるのが選択肢5です。入力側が抵抗R、帰還側がキャパシタCなので、Vₒ=−(1/RC)∫Vᵢdtとなる積分回路です。選択肢1〜3はキャパシタを含まない抵抗帰還回路であり、入力の時間微分を作る構成ではありません。
選択肢の確認
選択肢1:(図中の選択肢1)
正答ではありません。 R₁〜R₄と帰還抵抗R₂だけからなる抵抗回路で、Vᵢが反転入力側と非反転入力側の両方へ分圧入力されます。キャパシタを含まず、dVᵢ/dtに比例する電流を作りません。
選択肢2:(図中の選択肢2)
正答ではありません。 Vᵢが非反転入力へ入り、反転入力にはR₁とR₂の負帰還網がある非反転増幅回路です。利得は抵抗比で決まり、微分動作ではありません。
選択肢3:(図中の選択肢3)
正答ではありません。 入力抵抗R₁と帰還抵抗R₂を用いる反転増幅回路です。Vₒ=−(R₂/R₁)Vᵢとなり、入力波形を抵抗比で反転増幅します。
選択肢4:(図中の選択肢4)
正答です。 入力側がキャパシタC、帰還側が抵抗Rなので、Vₒ=−RC・dVᵢ/dtとなる反転微分回路です。
選択肢5:(図中の選択肢5)
正答ではありません。 入力側が抵抗R、帰還側がキャパシタCなので反転積分回路です。微分回路とはCとRの位置が逆です。
覚えるポイント
- 微分回路:入力C・帰還R、Vₒ=−RC・dVᵢ/dt。
- 積分回路:入力R・帰還C、Vₒ=−(1/RC)∫Vᵢdt。
- 図を読むときは、反転入力へ入る素子と出力から戻る帰還素子を分けて確認します。
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