36AM69|第36回 臨床工学技士国家試験 過去問
人工呼吸管理の災害時への対応として誤っているのはどれか。
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正解: 4
正答
4
公式正答は 4 です。正答内容は 人工呼吸器の内部バッテリを優先して使用する。 です。
この問題のポイント
停電時は人工呼吸器の電源だけでなく、患者、気道・回路、換気、酸素源、外部電源を同時に評価します。換気を維持できなければ、電源切替えの固定順序を待たず、直ちに酸素付き自己膨張式バッグ等で用手換気します。
解説
人工呼吸器は平時から適切な非常電源系統のコンセントに接続し、建物側電源の停電に備えます。内蔵バッテリは発電機・非常電源が立ち上がるまでの橋渡し、患者搬送、外部電源供給の途絶時などに人工呼吸を維持する有限の予備容量です。利用可能な非常電源を使わず、バッテリを計画なく「優先」消費すると、停電長期化や搬送時の予備容量を失うため誤りです。
ただし、実際の緊急対応を「非常電源へ切替え→バッテリ→用手換気」と一律の直列手順にしてはいけません。患者の胸郭運動、SpO₂、呼気CO₂、回路、電源、酸素供給を同時に確認し、機器で換気を確保できなければ即座に用手換気へ移ります。用手換気器の常備、医療ガス設備・配管の点検、復電時サージへの対策も災害対応に含まれます。
選択肢の確認
選択肢1:常時から非常電源用コンセントに電源プラグを接続しておく。
正答ではありません(記述は正しい)。 平時から指定された非常電源コンセントに接続することで、常用電源停止後も施設の非常電源系から人工呼吸器へ給電できるよう備えます。
選択肢2:用手的換気装置の用意をしておく。
正答ではありません(記述は正しい)。 電源・酸素・人工呼吸器・回路の異常で機械換気を維持できない場合、直ちにバッグで換気を維持できるよう患者近くに用意します。
選択肢3:医療ガス安全管理委員会に設備、配管の点検を依頼する。
正答ではありません(記述は正しい)。 人工呼吸器は電源だけでなく配管からの酸素・圧縮空気にも依存するため、災害前に設備・配管の安全と代替ガス源を確認します。
選択肢4:人工呼吸器の内部バッテリを優先して使用する。
正答です(記述は誤り)。 バッテリは非常電源立上がりまでの橋渡し、搬送、外部電源途絶時の限られた予備容量です。利用できる外部非常電源より無計画に優先消費する対応は不適切です。
選択肢5:停電後の復電時には、サージ電流対策を講じる。
正答ではありません(記述は正しい)。 復電時の瞬間的な電圧・電流変動はME機器の誤作動や損傷につながり得るため、施設・機器の手順に従ったサージ対策が必要です。
覚えるポイント
- バッテリは発電機立上がりまでの橋渡し・搬送・外部電源途絶に備える有限の予備容量であり、無計画に優先消費しない。
- 患者、回路、換気、電源、酸素を同時評価し、機器で換気を維持できなければ固定順序を待たず用手換気する。
- 平時の非常電源接続、バッグ常備、医療ガス設備点検、復電時サージ対策を組み合わせる。
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