36PM66|第36回 臨床工学技士国家試験 過去問
人工呼吸器離脱が可能な状態として正しいのはどれか。
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正解: 3
正答
3
公式正答は 3 です。正答内容は PaCO₂ 45 mmHg です。
この問題のポイント
人工呼吸器離脱は単一の数値だけで決定せず、原疾患の改善、酸素化、換気とpH、循環、意識、呼吸仕事量、自発呼吸トライアルなどを総合して判断します。本問では他の値と比較し、PaCO₂ 45 mmHgが最も妥当です。
解説
PaCO₂ 45 mmHgは一般的な目安の約35〜45 mmHgの範囲内で、他の選択肢のような明らかな重症酸血症、低酸素血症、低い自発一回換気量、著明な頻呼吸を示しません。したがって本問では選択肢3を選びます。
ただし、PaCO₂ 45 mmHgだけで離脱可能と保証されるわけではありません。慢性高二酸化炭素血症の患者では、患者ごとの平時値と代償状態をpHと併せて評価します。また、自発一回換気量4 mL/kgが離脱指標として低いことと、人工呼吸中の設定一回換気量の目安6〜8 mL/kgなどは別の概念です。
選択肢の確認
選択肢1:動脈血 pH 7.20
正答ではありません。 pH 7.20は重い酸血症を示し、離脱失敗のリスクが高い状態です。ただし、pH値だけから原因を代謝性と断定することはできません。
選択肢2:PaO₂ 40 mmHg(FiO₂ 0.21)
正答ではありません。 室内気に相当するFiO₂ 0.21でPaO₂ 40 mmHgは重い低酸素血症であり、呼吸支持を外すには酸素化が不十分です。
選択肢3:PaCO₂ 45 mmHg
正答です。 一般的なPaCO₂の目安35〜45 mmHgの範囲内で、本問の他の選択肢と比較して離脱可能な状態に最も合います。実際は他の条件も総合します。
選択肢4:1 回換気量 4 mL/kg
正答ではありません。 自発呼吸時の一回換気量4 mL/kgは一般的な離脱目安として低く、離脱失敗のリスクを示します。人工呼吸器の設定一回換気量とは区別します。
選択肢5:呼吸回数 40/分
正答ではありません。 40/分は著明な頻呼吸で、呼吸仕事量の増大や呼吸筋疲労を示唆し、離脱失敗のリスクが高い値です。
覚えるポイント
- 離脱は原疾患、酸素化、換気・pH、循環、意識、呼吸仕事量、自発呼吸トライアルなどを総合評価する。
- 本問ではPaCO₂ 45 mmHgが最も妥当だが、この一値だけで離脱を保証しない。
- 慢性高CO₂患者は平時値とpHを併評する。自発一回換気量と設定一回換気量を混同しない。
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