36PM68|第36回 臨床工学技士国家試験 過去問
人工心肺による体外循環時に使用する薬剤と使用目的との組合せで誤っているのはどれか。
解答・解説を見る
正解: 3
正答
3
公式正答は 3 です。設問は「誤っている組合せ」を選ぶ否定形で、ハプトグロビン製剤―出血の予防 が誤りです。
この問題のポイント
ハプトグロビン製剤は、体外循環に伴う溶血で生じた遊離ヘモグロビンと結合し、ヘモグロビン尿や腎尿細管障害を軽減する目的で使用されます。出血予防薬ではありません。
解説
体外循環中には血液と回路の接触や機械的応力で溶血が生じることがあります。ハプトグロビンは遊離ヘモグロビンと複合体を作り、ヘモグロビン尿と腎尿細管障害を軽減します。したがって「出血の予防」との組合せが誤りです。溶血の原因是正、腎保護、必要時の輸血はそれぞれ別に検討し、すべての溶血で一律に投与するとは限りません。
マンニトールは浸透圧調整や利尿目的、アドレナリンは心収縮力増強、乳酸加リンゲル液は細胞外液補正、アルブミン製剤は膠質浸透圧の調整に用いられます。
選択肢の確認
選択肢1:マンニトール ― 浸透圧の調整
正答ではありません(組合せは正しい)。 マンニトールは浸透圧利尿薬で、充填液の浸透圧調整や利尿を目的に使用されます。
選択肢2:アドレナリン ― 心収縮力の増強
正答ではありません(組合せは正しい)。 アドレナリンは主にβ₁受容体刺激を介して心収縮力を増強するため、目的と薬剤が対応します。
選択肢3:ハプトグロビン製剤 ― 出血の予防
正答です(組合せは誤り)。 ハプトグロビン製剤の主目的は、溶血時の遊離ヘモグロビンと結合してヘモグロビン尿・腎障害を軽減することで、出血予防ではありません。
選択肢4:乳酸加リンゲル液 ― 細胞外液の補正
正答ではありません(組合せは正しい)。 乳酸加リンゲル液は細胞外液補充液であり、体外循環の充填や容量・電解質の補正に用いられます。
選択肢5:アルブミン製剤 ― 膠質浸透圧の調整
正答ではありません(組合せは正しい)。 アルブミン製剤は膠質浸透圧を保ち、血管内容量の維持に用いられるため、公式の組合せは正しいです。
覚えるポイント
- 否定形の問題で、選択肢3の組合せが誤り。
- ハプトグロビンは遊離ヘモグロビンと結合し、ヘモグロビン尿と腎尿細管障害を軽減する。
- ハプトグロビンは出血予防薬ではなく、すべての溶血で一律に投与するものでもない。
掲載内容は受験学習用に編集しています。正式な正答・採点上の取扱いは、各試験実施機関の発表を優先してください。 情報の確認方法と訂正窓口は編集方針に掲載しています。 本サービスは診断・治療・臨床判断を目的とするものではありません。
問題文・正答・解説に誤りを見つけたら、この問題の誤りを報告する([email protected])までお知らせください。確認して修正します。