36PM69|第36回 臨床工学技士国家試験 過去問

過去問題(分野未登録)第36回

ヘパリン起因性血小板減少症(HIT)について誤っているのはどれか。 a.血栓症を起こす。 b.アルガトロバンを使用する。 c.血小板第 4 因子が関与する。 d.血小板輸血を行う。 e.ヘパリンコーティング回路を使用する。

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正解: 5

正答

5

公式正答は 5 です。設問は「誤っているもの」を選ぶ否定形で、誤りは d、e です。

この問題のポイント

ヘパリン起因性血小板減少症は、単なる出血性の血小板減少ではなく、血小板第4因子とヘパリンの複合体に対する抗体を介して血栓傾向を生じる病態です。疑ったらヘパリンコーティングを含むすべてのヘパリン曝露を中止します。

解説

HITでは、血小板第4因子とヘパリンが作る複合体への抗体が血小板を活性化し、トロンビン生成と血栓形成を促します。そのためaの血栓症、cの血小板第4因子の関与は正しいです。ヘパリンを中止し、必要に応じてbのアルガトロバンなどの非ヘパリン系抗凝固薬を使用します。

dの血小板輸血は、血栓傾向を悪化させ得るため原則として避けます。ただし、重篤な出血などで臨床上必要な場合まで一律に禁忌とするのは適切ではありません。eのヘパリンコーティング回路もヘパリン曝露となるため使用しません。したがって誤りはd、eです。

各肢の最終判定は、a:正しい、b:正しい、c:正しい、d:誤り、e:誤りです。

選択肢の確認

選択肢1:a、b

正答ではありません(a、bは正しい)。 HITは血栓症を起こし、治療では非ヘパリン系抗凝固薬であるアルガトロバンを使用します。

選択肢2:a、e

正答ではありません。 aの血栓症は正しいですが、eのヘパリンコーティング回路使用はヘパリン曝露を継続するため誤りです。

選択肢3:b、c

正答ではありません(b、cは正しい)。 アルガトロバンはHITの代替抗凝固薬として使用され、病態には血小板第4因子が関与します。

選択肢4:c、d

正答ではありません。 cの血小板第4因子の関与は正しい一方、dの血小板輸血は重篤出血などを除き原則回避するため誤りです。

選択肢5:d、e

正答です(d、eは誤り)。 血小板輸血は重篤出血などを除き原則として回避し、ヘパリンコーティングを含むすべてのヘパリン曝露を中止します。

覚えるポイント

  • HITはPF4・ヘパリン複合体への抗体を介する血栓傾向の病態。
  • 疑ったらヘパリンコーティングを含む全ヘパリン曝露を中止し、アルガトロバンなどを検討する。
  • 血小板輸血は原則回避だが、重篤出血などの例外まで一律に禁忌としない。

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