36PM85|第36回 臨床工学技士国家試験 過去問

過去問題(分野未登録)第36回

値が上昇すると血液の粘性率が低下するのはどれか。 a.温度 b.電解質濃度 c.タンパク質濃度 d.ヘマトクリット値 e.血流のせん断速度

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正解: 2

正答

2

公式正答は 2 です。正答内容は a、e です。

この問題のポイント

血液の粘性率は、ヘマトクリット、血漿タンパク質、温度、せん断速度、赤血球の凝集や変形能などの影響を受けます。本問では、値が上昇すると粘性率が低下する代表因子は温度とせん断速度です。

解説

aは正しい。 温度が上昇すると血漿などの流動性が増し、血液の粘性率は低下します。低温では反対に粘性率が上昇します。

bは誤り。 生理的範囲の電解質濃度は、本問で粘性率低下を規定する代表因子ではありません。ただし、これを単純に「粒子濃度が増えるから必ず粘性率が上がる」と説明するのも不正確です。

cは誤り。 血漿タンパク質濃度の上昇は、血漿粘度や赤血球凝集などを介して通常は血液粘性率を上昇させ、低下させる代表因子ではありません。

dは誤り。 ヘマトクリットが上昇すると血液中の赤血球容積分率が増え、通常は血液粘性率が大きく上昇します。

eは正しい。 血液は非ニュートン流体であり、せん断速度が上昇すると赤血球の連銭形成が解け、流れの方向へ配向・変形するため、見かけの粘性率が低下するせん断薄化を示します。

したがって、値の上昇で粘性率が低下するのはa、eです。粘性率と、粘性率を密度で割った動粘性係数は区別します。

各肢の最終判定は、a:正しい、b:誤り、c:誤り、d:誤り、e:正しいです。

選択肢の確認

選択肢1:a、b

正答ではありません。 aの温度上昇は粘性率を低下させますが、bの電解質濃度は本問で粘性率低下を規定する代表因子ではありません。

選択肢2:a、e

正答です。 温度が上がると血液粘性率は低下し、せん断速度が上がると非ニュート性によるせん断薄化で見かけの粘性率が低下します。

選択肢3:b、c

正答ではありません。 bは粘性率低下の代表因子ではなく、cの血漿タンパク質濃度上昇は通常、血漿粘度・赤血球凝集などを通じて血液粘性率を上昇させます。

選択肢4:c、d

正答ではありません。 cの血漿タンパク質濃度とdのヘマトクリットは、いずれも上昇すると通常は血液粘性率を上昇させる方向に作用します。

選択肢5:d、e

正答ではありません。 eのせん断速度上昇は粘性率を低下させますが、dのヘマトクリット上昇は赤血球容積分率を増やし、粘性率を上昇させます。

覚えるポイント

  • 温度上昇で血液粘性率は低下する。
  • 血液は非ニュートン流体で、せん断速度上昇で見かけの粘性率が低下するせん断薄化を示す。
  • ヘマトクリットと血漿タンパク質濃度の上昇は通常、血液粘性率を上げる。電解質を単なる粒子濃度として説明しない。

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