37AM9第37回 臨床工学技士国家試験 過去問

人体の構造と機能解剖生理筋・神経・泌尿器・消化器・内分泌

ホルモンについて誤っているのはどれか。 a.成長ホルモンは副腎から分泌される。 b.バセドウ病では甲状腺刺激ホルモン(TSH)の分泌が亢進する。 c.バソプレッシンは主に腎臓の集合管に作用する。 d.副甲状腺ホルモン(PTH)は血中カルシウム濃度を上昇させる。 e.副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)は糖質コルチコイドの分泌を亢進する。

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正解: 1

正答

1

この問題のポイント

この問題では、ホルモンの分泌部位、作用部位、フィードバック調節が問われています。

誤っている小項目は、aとbです。

  • a.成長ホルモンは副腎ではなく、下垂体前葉から分泌されます。
  • b.バセドウ病では甲状腺ホルモンが増加し、TSHは通常低下します。

解説

ホルモンの問題では、次の3点をセットで確認します。

  • どこから分泌されるか
  • どこに作用するか
  • 血中濃度のフィードバックで何が増減するか

成長ホルモンは、下垂体前葉から分泌されます。副腎から分泌される代表的なホルモンには、糖質コルチコイド、アルドステロン、アドレナリンなどがあります。

バセドウ病は、甲状腺刺激ホルモン受容体に対する自己抗体により甲状腺が刺激され、甲状腺ホルモンが過剰になる疾患です。甲状腺ホルモンが高値になると、負のフィードバックにより下垂体からのTSH分泌は通常抑制されます。

ひっかけポイント
バセドウ病では「甲状腺が刺激される」ためTSHも増えるように見えますが、実際には刺激している主因は自己抗体です。TSHは負のフィードバックで低下します。

選択肢の確認

1.正答。誤っている小項目の組合せです。
選択肢1はa、bの組合せです。aは成長ホルモンの分泌部位が誤りで、bはバセドウ病におけるTSH分泌の説明が誤りです。

2.誤り。
選択肢2はa、eの組合せです。aは誤りですが、eは正しい記述です。ACTHは副腎皮質を刺激し、糖質コルチコイドの分泌を促進します。

3.誤り。
選択肢3はb、cの組合せです。bは誤りですが、cは正しい記述です。バソプレッシンは抗利尿ホルモンとも呼ばれ、腎臓の集合管に作用して水の再吸収を促進します。

4.誤り。
選択肢4はc、dの組合せです。cもdも正しい記述です。PTHは骨、腎臓、ビタミンD活性化などを介して血中カルシウム濃度を上昇させます。

5.誤り。
選択肢5はd、eの組合せです。dもeも正しい記述です。PTHは血中カルシウム上昇、ACTHは副腎皮質刺激に関係します。

覚えるポイント

  • 成長ホルモンは下垂体前葉から分泌されます。
  • バセドウ病では甲状腺ホルモンが増加し、TSHは通常低下します。
  • バソプレッシンは腎集合管に作用し、水再吸収を促進します。
  • PTHは血中カルシウム濃度を上昇させます。
  • ACTHは副腎皮質を刺激し、糖質コルチコイド分泌を促進します。

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