37PM88第37回 臨床工学技士国家試験 過去問

人体の構造と機能血液・免疫・凝固ABO式血液型・DIC・NK/液性免疫・凝固因子

医用材料に対する血液凝固の促進反応で正しいのはどれか。 a.ヘパリンが作用する。 b.クエン酸が関与する。 c.カルシウムイオンが関与する。 d.プロトロンビンが活性化する。 e.第 Xa 因子が活性化する。

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正解: 5

正答

5

この問題のポイント

この問題では、医用材料に接触した血液で凝固が促進される反応が問われています。

血液が人工材料表面に接触すると、タンパク吸着、血小板粘着・活性化、凝固因子の活性化が起こり、血栓形成へ進みます。

正しい小項目は、c、d、eです。

  • c.カルシウムイオンが関与する。
  • d.プロトロンビンが活性化する。
  • e.第Xa因子が活性化する。

解説

医用材料が血液と接触すると、材料表面に血漿タンパクが吸着します。

その後、血小板の粘着・活性化、凝固カスケードの活性化が起こります。これは、人工血管、血液回路、人工肺、ダイアライザ、カテーテルなどの血液接触材料で重要です。

凝固反応では、カルシウムイオンが多くの段階で必要です。カルシウムイオンは凝固第Ⅳ因子として扱われ、凝固因子複合体の形成に関与します。

また、凝固カスケードが進むと、第Ⅹ因子が活性化されて第Xa因子になります。第Xa因子は、プロトロンビンをトロンビンへ変換する反応に関与します。

プロトロンビンは第Ⅱ因子であり、活性化されるとトロンビン、第Ⅱa因子になります。トロンビンはフィブリノーゲンをフィブリンへ変換し、血栓形成を進めます。

一方、ヘパリンとクエン酸は凝固を促進するものではなく、抗凝固方向に働きます。

  • ヘパリン:アンチトロンビン作用を増強し、トロンビンや第Xa因子を阻害する
  • クエン酸:カルシウムイオンをキレートし、凝固反応を抑制する

ひっかけポイント
「血液凝固の促進反応」を問われているので、抗凝固薬であるヘパリンや、カルシウムを除去するクエン酸は除外します。

選択肢の確認

1.誤り。
選択肢1はa、b、cの組合せです。cは正しいですが、aとbが不適切です。ヘパリンとクエン酸は凝固を促進するのではなく、抗凝固作用に関係します。

2.誤り。
選択肢2はa、b、eの組合せです。eは正しいですが、aとbが不適切です。ヘパリンは凝固因子の活性を抑制し、クエン酸はカルシウムを捕捉して凝固を抑えます。

3.誤り。
選択肢3はa、d、eの組合せです。dとeは正しいですが、aが不適切です。ヘパリンは凝固促進ではなく抗凝固に働きます。

4.誤り。
選択肢4はb、c、dの組合せです。cとdは正しいですが、bが不適切です。クエン酸はカルシウムイオンをキレートし、凝固反応を抑制します。

5.正しい。
選択肢5はc、d、eの組合せです。カルシウムイオンは凝固反応に必要であり、第Xa因子の活性化やプロトロンビンの活性化は血液凝固促進反応に関係します。

覚えるポイント

  • 血液が医用材料に接触すると、凝固カスケードが活性化されます。
  • カルシウムイオンは凝固反応に必要です。
  • 第Xa因子はプロトロンビンをトロンビンへ変換する反応に関与します。
  • プロトロンビンは活性化されてトロンビンになります。
  • ヘパリンとクエン酸は、凝固促進ではなく抗凝固に関係します。

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