68AM050|第68回 臨床検査技師国家試験 過去問
ヒトの生殖細胞の分裂について誤っているのはどれか。
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正解: 2 または 4
正答
2(第一分裂の開始時にデオキシリボ核酸〈DNA〉を複製する)または4(1個の卵母細胞から4個の卵子が生じる)〔いずれか1つ〕
この問題のポイント
減数分裂ではDNA複製が1回・核分裂が2回であることと、精子形成と卵子形成の細胞質分配の違いを理解する問題です。
解説
厚生労働省公表の第68回正答値表では、午前50は2と4の両方が正答候補として示されており、解答者は2または4のどちらか1つを選べば正答として採点されます。減数分裂に入る前、一次精母細胞・一次卵母細胞は間期S期にDNAを複製します。その結果、減数第一分裂の開始時には46本の染色体がそれぞれ2本の姉妹染色分体からなり、DNA量は複製済みです。第一分裂では相同染色体が対合し、前期Iに非姉妹染色分体間の交差による遺伝的組換えが起こった後、相同染色体が分離します。DNAを再複製せずに第二分裂へ進み、今度は姉妹染色分体が分離して、染色体数23本の半数体配偶子になります。精子形成では1個の一次精母細胞からほぼ均等な4個の精子細胞ができますが、卵子形成では細胞質を将来の卵へ残すため不均等分裂し、1個の一次卵母細胞から生じる機能的な卵は1個で、ほかは極体になります。このため2と4はいずれも誤った記述です。
選択肢の確認
1.正しい。DNA複製後に減数第一分裂と減数第二分裂という2回の核分裂を行って配偶子を作ります。卵母細胞の第二分裂完了は受精に伴いますが、減数分裂が2回である点は正しい記述です。
2.誤り。DNA複製は第一分裂の開始時ではなく、それより前の間期S期に完了します。第一分裂と第二分裂の間にはDNA複製を行いません。
3.正しい。第一分裂前期Iで相同染色体が対合し、非姉妹染色分体間の交差によって染色体の一部が組み換わります。
4.誤り。1個の一次卵母細胞からできる機能的な卵は1個です。残りの核成分は小さな極体へ分配されるため、4個の卵子にはなりません。
5.正しい。ヒトの体細胞は二倍体で46本、減数分裂後の精子・卵子は半数体で23本の染色体を含みます。受精で再び46本になります。
覚えるポイント
- 本問は公式採点上、2または4のいずれか1つが正答です。
- 減数分裂はDNA複製1回、核分裂2回です。
- 第一分裂で相同染色体、第二分裂で姉妹染色分体が分離します。
- 一次精母細胞からは4個の精子細胞、一次卵母細胞からは1個の機能的卵が生じます。
掲載内容は受験学習用に編集しています。正式な正答・採点上の取扱いは、各試験実施機関の発表を優先してください。 情報の確認方法と訂正窓口は編集方針に掲載しています。 本サービスは診断・治療・臨床判断を目的とするものではありません。
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