68PM019|第68回 臨床検査技師国家試験 過去問

最大呼気曲線を別に示す。 考えられるのはどれか。

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正解: 3

正答

3(慢性閉塞性肺疾患)

この問題のポイント

最大努力呼出の時間−気量曲線で、呼出開始後の立ち上がりが遅く吐き切るまで非常に長い閉塞性換気障害を見抜く問題です。

解説

提示図の横軸は時間で0〜15秒超、縦軸は呼出した気量で0〜4 Lです。呼出開始後1秒の時点では呼出量がまだ約1 L程度で、その後も曲線は緩やかに増え続け、最終的な約3.8 Lへ近づくまで15秒以上かかっていることが実際に読み取れます。これは気道抵抗が増して息を速く吐き出せない閉塞性換気障害の時間−気量曲線です。慢性閉塞性肺疾患〈COPD〉では末梢気道狭窄と肺弾性収縮力低下により、努力しても呼気流量が制限されます。その結果、1秒量〈FEV1〉が低下し、1秒量を努力性肺活量〈FVC〉で割った1秒率も低下します。拘束性換気障害ではFVC全体は小さくなりますが、気道閉塞がなければ比較的短時間で吐き切るため、曲線の形が異なります。本図は睡眠中の無呼吸を直接示す記録でもありません。

選択肢の確認

1.誤り。間質性肺炎は肺の伸展性低下による拘束性換気障害が中心で、FVCは減少しますが、図のような著しい呼出遷延とは異なります。
2.誤り。胸椎後側弯症は胸郭運動が制限されるため拘束性換気障害を示し、閉塞性の遅い呼出曲線の代表ではありません。
3.正しい。COPDでは気流制限により1秒量・1秒率が低下し、図のように最大努力呼出でも吐き切るまで長時間を要します。
4.誤り。筋萎縮性側索硬化症では呼吸筋力低下により肺活量が減る拘束性パターンが中心です。
5.誤り。睡眠時無呼吸症候群は睡眠中の気流・呼吸努力・酸素飽和度などで評価し、この覚醒時最大呼気曲線から代表的に診断する疾患ではありません。

覚えるポイント

  • 閉塞性障害は1秒量と1秒率が低下し、吐き切るまで時間がかかります。
  • 拘束性障害はFVCが低下しても、呼出完了は比較的速いです。
  • COPDの本態は持続する気流制限です。

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