68PM030|第68回 臨床検査技師国家試験 過去問
尿を検体として測定するのはどれか。
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正解: 3
正答
3.Ⅰ型コラーゲン架橋C-テロペプチド(CTX)
この問題のポイント
骨代謝マーカーを、骨形成か骨吸収か、さらに血清か尿かという二つの軸で分類する問題です。
解説
骨は、骨芽細胞による骨形成と破骨細胞による骨吸収を絶えず繰り返しています。Ⅰ型コラーゲンは骨基質の主要な有機成分であり、破骨細胞が骨基質を分解すると、その架橋部を含むC末端側断片であるⅠ型コラーゲン架橋C-テロペプチド(C-terminal telopeptide of type I collagen:CTX)が血中へ放出され、尿中にも排泄されます。そのためCTXには血清を用いる測定と尿を用いる測定があり、本問で尿検体を用いる骨代謝マーカーは3です。尿中骨吸収マーカーは尿の濃さの影響を受けるため、クレアチニン値で補正して評価することがあります。また日内変動、食事、腎機能などの影響も考慮します。一方、骨形成時にはⅠ型プロコラーゲンから末端プロペプチドが切り離されるため、Ⅰ型プロコラーゲンC-プロペプチド(PICP)やⅠ型プロコラーゲンN-プロペプチド(PINP)は骨形成を反映し、通常は血清で測定します。骨型アルカリホスファターゼ(BAP)とオステオカルシン(OC)も骨芽細胞活動を反映する血清骨形成マーカーです。
選択肢の確認
1.オステオカルシン:誤り。骨芽細胞が産生する骨形成関連蛋白で、主に血清を検体として測定します。
2.骨型アルカリホスファターゼ:誤り。BAPは骨芽細胞由来の骨形成マーカーで、血清で測定します。
3.Ⅰ型コラーゲン架橋C-テロペプチド:正しい。骨吸収で生じるⅠ型コラーゲン分解産物で、尿検体を用いる測定法があります。
4.Ⅰ型プロコラーゲンC-プロペプチド:誤り。PICPはコラーゲン合成過程を反映する骨形成マーカーで、主に血清で測定します。
5.Ⅰ型プロコラーゲンN-プロペプチド:誤り。PINPも骨形成時に切り離されるプロペプチドで、主に血清で測定します。
覚えるポイント
- CTXはⅠ型コラーゲン分解を反映する骨吸収マーカーで、尿測定がある。
- PICP・PINPはコラーゲン合成を反映する骨形成マーカーである。
- 尿中マーカーは尿濃縮の影響を受けるため、クレアチニン補正を考える。
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