69PM065|第69回 臨床検査技師国家試験 過去問

79 歳の女性。貧血と腰椎の溶骨性病変を指摘されて受診した。血清と尿の免疫固定法による蛋白電気泳動の結果を別に示す。 考えられるのはどれか。

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正解: 3

正答

3.多発性骨髄腫

この問題のポイント

血清・尿の免疫固定像から単クローン性免疫グロブリンを読み、貧血と溶骨性病変へ結び付けます。

解説

画像Aは血清、Bは尿の免疫固定法です。いずれも上側が陽極〈+〉、下側が陰極〈-〉で、蛋白分画と抗IgG・抗IgA・抗IgM・抗κ鎖・抗λ鎖血清のレーンが並びます。血清Aでは抗IgGレーンと抗κ鎖レーンの同じ移動位置に限局した明瞭なバンドがあり、IgG-κ型の単クローン性蛋白を示します。尿Bでは抗κ鎖レーンに明瞭なバンドがあり、遊離κ軽鎖、すなわちBence Jones蛋白の尿中排泄を示唆します。矢印や尺度はありません。79歳、貧血、腰椎の溶骨性病変という臨床情報を合わせると、単クローン性形質細胞が増殖する多発性骨髄腫が最も考えられます。免疫固定法は電気泳動後、各抗血清で沈降線を作り、重鎖と軽鎖の型を同定する検査です。

選択肢の確認

1.誤り。骨肉腫は骨形成性悪性腫瘍で、IgG-κ型M蛋白や尿中遊離軽鎖を説明しません。
2.誤り。骨髄線維症は骨髄線維化、脾腫、涙滴赤血球などが手掛かりで、提示された免疫固定像とは合いません。
3.正しい。IgG-κ型M蛋白、尿中κ軽鎖、貧血、溶骨性病変は多発性骨髄腫に合致します。
4.誤り。大顆粒リンパ球性白血病は細胞傷害性T細胞またはNK細胞の腫瘍で、この単クローン性免疫グロブリン像を典型としません。
5.誤り。原発性マクログロブリン血症ではIgM型M蛋白が特徴で、通常は骨髄腫のような溶骨性病変を生じません。

覚えるポイント

  • 同じ位置の重鎖・軽鎖バンドからM蛋白の型を決めます。
  • 本画像は血清IgG-κ型M蛋白と尿中κ軽鎖を示します。
  • 多発性骨髄腫では貧血、腎障害、高カルシウム血症、溶骨性病変を確認します。

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