69AM021|第69回 臨床検査技師国家試験 過去問

呼吸商を求めるのに必要なのはどれか。 2 つ選べ。

2つ選択
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正解: 2・5

正答

2.酸素摂取量、5.二酸化炭素排出量

この問題のポイント

呼吸商を、代謝で産生した二酸化炭素量と消費した酸素量の比として計算する問題です。

解説

呼吸商(respiratory quotient:RQ)は、細胞の栄養素酸化で産生される二酸化炭素量を、同時に消費される酸素量で割った値です。式はRQ=二酸化炭素産生量VCO₂÷酸素消費量VO₂です。したがって必要なのは酸素摂取量と二酸化炭素排出量です。糖質では、グルコースの酸化反応C₆H₁₂O₆+6O₂→6CO₂+6H₂Oから、CO₂とO₂が同量なのでRQは1.0です。脂質は酸素消費量に比べCO₂産生量が少なく約0.7、蛋白質は約0.8、通常の混合食ではおおむね0.8前後になります。実際には呼気ガス分析で口からのVCO₂とVO₂を測り、その比を呼吸交換比として求め、定常状態ではRQを近似します。呼吸数、1回換気量から求める分時換気量、肺胞換気量は換気の大きさを表しますが、吸気と呼気のO₂・CO₂濃度差が分からなければ代謝ガス交換量を算出できません。逆に、VO₂とVCO₂が測定できれば、RQの式へ呼吸数や換気量を別項目として直接代入する必要はありません。RQは栄養基質の利用割合、間接熱量測定、運動負荷時の代謝評価に役立ちます。

選択肢の確認

1.呼吸数:誤り。呼吸の回数だけではO₂消費量とCO₂産生量が分からず、RQを計算できません。
2.酸素摂取量:正しい。RQ式の分母となるVO₂です。
3.肺胞換気量:誤り。ガス交換に有効な換気量ですが、RQの式へ直接用いる量ではありません。
4.分時換気量:誤り。1分間の換気量を示しますが、ガス濃度差がないと代謝量を表せず、RQ算出の直接項目ではありません。
5.二酸化炭素排出量:正しい。RQ式の分子となるVCO₂です。

覚えるポイント

  • RQ=VCO₂÷VO₂で求める。
  • 糖質は約1.0、脂質は約0.7、蛋白質は約0.8である。
  • 換気量と代謝性ガス交換量は同じ指標ではない。

掲載内容は受験学習用に編集しています。正式な正答・採点上の取扱いは、各試験実施機関の発表を優先してください。 情報の確認方法と訂正窓口は編集方針に掲載しています。 本サービスは診断・治療・臨床判断を目的とするものではありません。

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