69AM023|第69回 臨床検査技師国家試験 過去問
脳波の記録法で正しいのはどれか。
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正解: 2
正答
2.T6は右側頭葉の後方に相当する。
この問題のポイント
脳波の電極配置、フィルタ条件、高感度記録、発作時対応、サンプリング定理を横断して確認する問題です。
解説
国際10-20法では、電極記号の奇数は左、偶数は右、zは正中を表します。旧表記T6は右後側頭部に置く電極で、現在の10-10法の名称ではP8に相当する位置です。したがって2が正しいです。脳波の標準的な時定数は約0.3秒で、低域遮断周波数に換算すると約0.5 Hzです。時定数を0.1秒にすると低周波成分が過度に減衰し、徐波を正しく評価しにくくなります。脳死判定で平坦脳波、すなわちelectrocerebral inactivityを確認する際は、標準感度10 μV/mmに加えて高感度2 μV/mmなどで記録し、微小な脳波活動がないかを確認します。20 μV/mmは振幅を小さく表示する低感度で不適切です。てんかん発作時の波形は発作型・起始部・進展を知る重要情報なので、患者の安全確保と時刻・症状記録を行いながら可能な限り記録を継続します。デジタル記録ではNyquistの定理により、正しく扱える最高周波数はサンプリング周波数の半分未満です。200 Hzなら理論上100 Hz未満で、120 Hzは記録できず折り返し雑音となります。
選択肢の確認
1.時定数は0.1秒が標準である:誤り。標準はおおむね0.3秒で、0.1秒では徐波など低周波成分が減衰します。
2.T6は右側頭葉の後方に相当する:正しい。偶数は右側を示し、T6は右後側頭部の電極位置です。
3.脳死判定では測定感度は20 μV/mmで記録する:誤り。微小活動を検出するため2 μV/mm程度の高感度記録が必要です。
4.てんかん発作が起きたときは直ちに記録を中止する:誤り。安全を確保しながら発作時脳波と臨床症状を記録することが診断上重要です。
5.サンプリング周波数200 Hzで高域は120 Hzまで正しく記録できる:誤り。Nyquist周波数は100 Hzであり、120 Hzは正しく標本化できません。
覚えるポイント
- 10-20法は奇数が左、偶数が右、zが正中である。
- 脳死判定では標準感度に加え2 μV/mmの高感度記録を行う。
- 記録可能な最高周波数はサンプリング周波数の2分の1未満である。
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