113A045|第113回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床小児歯科学

ある装置を装着した口腔内写真(別冊No. 6)を別に示す。 この装置の目的はどれか。1つ選べ。

113A045の問題画像
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正解: a

正答

a

この問題のポイント

写真の装置は、乳歯の早期喪失後に隣在歯の移動を防ぐ固定式保隙装置です。装置名より、欠損空隙を囲むループの働きを読み取ります。

解説

乳臼歯を早期に失うと、後方歯の近心移動や前方歯の遠心移動により、後継永久歯が萌出する空隙が減少します。写真では支台歯の金属冠またはバンドからワイヤーループが欠損部をまたぎ、隣在歯へ接しているため、空隙を維持するクラウンループ型の保隙装置と判断します。咬合面を置換して咀嚼を回復する装置ではありません。

画像の確認

実画像では、乳臼歯部の欠損空隙を、後方の金属冠から伸びたワイヤーループが囲んでいます。ループ内には人工歯や咬合面がなく、舌側弧線や舌癖防止用の柵もみられません。

選択肢の確認

a.空隙の維持
正しい。隣在歯の傾斜・移動を防ぎ、後継永久歯の萌出場所を保ちます。

b.舌癖の防止
誤り。舌突出を遮るスパーやクリブなどの構造はありません。

c.審美性の改善
誤り。臼歯部のワイヤー装置であり、前歯欠損の審美回復が目的ではありません。

d.咀嚼機能の回復
誤り。欠損部に人工歯・咬合面がなく、咬合力を負担しません。

e.対合歯の挺出防止
誤り。対合歯と接触する構造がないため、挺出を直接防ぎません。

覚えるポイント

保隙装置は「空いた場所を埋める」のではなく「隣の歯が寄らないよう幅を保つ」装置です。人工歯がないため咀嚼回復は目的外です。

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