113B048|第113回 歯科医師国家試験 過去問
5歳の女児。低身長、心疾患および小顎症が認められる。姉にも同様の所見がみられる。 疑われるのはどれか。1つ選べ。
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正解: c
正答
c
この問題のポイント
女児の低身長と先天性心疾患の組合せは、X染色体数異常によるTurner症候群を示唆します。
解説
Turner症候群は、45,Xを代表とするX染色体の完全または部分的欠失、モザイクなどで生じ、女性にみられます。低身長、翼状頸、外反肘、性腺形成不全のほか、大動脈縮窄や大動脈弁異常などの心血管病変を合併します。顎顔面では小顎、狭窄した上顎歯列、高口蓋などを認めることがあります。
姉にも類似所見があるという情報だけで単一遺伝子疾患に決めず、性別と身体所見の組合せを優先して判断します。確定には染色体検査が必要です。
選択肢の確認
a.Down症候群
誤り。低身長や心疾患はあり得ますが、典型的には特有の顔貌、筋緊張低下などを伴い、本問の最適解ではありません。
b.Marfan症候群
誤り。高身長、長い四肢・指、レンズ脱臼、大動脈病変などが特徴で、低身長とは合いません。
c.Turner症候群
正しい。女児の低身長、先天性心疾患、小顎症を説明できます。
d.Papillon-Lefèvre症候群
誤り。掌蹠角化と乳歯・永久歯に及ぶ重度歯周炎が特徴です。
e.Beckwith-Wiedemann症候群
誤り。過成長、巨舌、臍帯ヘルニア、低血糖などを特徴とし、低身長とは対照的です。
覚えるポイント
- 女児+低身長+心血管病変=Turner症候群を考えます。
- Turner症候群はX染色体数・構造異常で、確定は染色体検査です。
- Marfanは高身長、Beckwith-Wiedemannは過成長です。
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