113D006|第113回 歯科医師国家試験 過去問
材料表面の水の接触角で評価するのはどれか。1つ選べ。
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正解: b
正答
b
この問題のポイント
固体表面に置いた水滴と材料表面とのなす接触角は、液体が表面へどれだけ広がるか、すなわちぬれ性の指標です。
解説
接触角は、固体・液体・気体の三相境界で液滴の接線と固体表面がなす角度です。液体と固体表面の親和性が高ければ水滴は薄く広がり、接触角は小さくなります。親和性が低い疎水性表面では水滴が丸くなり、接触角は大きくなります。したがって一般に「接触角が小さいほどぬれ性が良い」と判断します。
歯科では、印象材が口腔内の湿潤した歯面へなじむ性質、石膏泥が印象面へ流れ込む性質、接着材が被着面へ広がる性質などにぬれ性が関与します。ただし接触角から耐食性、材料の流動性そのもの、溶解量、表面凹凸を直接測っているわけではありません。表面粗さは接触角へ影響し得ますが、評価対象はぬれ性です。
選択肢の確認
a.耐食性
誤り。
腐食環境に対する安定性で、電気化学的試験や浸漬試験などによって評価します。
b.ぬれ性
正しい。
水滴の接触角が小さいほど表面へ広がりやすく、一般にぬれ性が高いと評価します。
c.フロー
誤り。
材料自体が荷重や自重で流動・変形する性質であり、水の接触角とは別の評価です。
d.溶解性
誤り。
液中へ材料成分が溶出する程度で、質量変化や溶出量などを測定します。
e.表面粗さ
誤り。
粗さ計や顕微鏡などで凹凸を評価します。粗さは見かけの接触角に影響しても、その測定目的とは異なります。
覚えるポイント
- 接触角が小さい=液滴が広がる=ぬれ性が良い。
- ぬれ性は印象採得、石膏注入、接着操作の再現性に関係します。
- 接触角は表面自由エネルギーや表面汚染の影響も受けます。
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