114C030|第114回 歯科医師国家試験 過去問
共有結合で硬化する印象材はどれか。1つ選べ。
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正解: e
正答
e
この問題のポイント
印象材の硬化機構は、温度変化による物理的ゲル化、イオン架橋、溶媒の移動、キレート反応、共有結合による高分子架橋に分けます。付加型シリコーンゴム印象材は付加重合で共有結合性の三次元網目を形成します。
解説
付加型シリコーンゴムでは、白金触媒の下でビニル基をもつポリシロキサンとSi-H基をもつ架橋剤が付加反応し、高分子鎖同士を共有結合でつなぎます。一般に低分子の反応副産物を生じにくく、寸法安定性と弾性回復に優れます。他の印象材はゾル・ゲル転移、カルシウムイオン架橋、またはキレート反応などで硬化します。
選択肢の確認
a.寒天印象材
誤り。加熱でゾル、冷却でゲルとなる可逆的な物理反応で硬化します。
b.アルジネート印象材
誤り。可溶性アルジン酸塩がカルシウムイオンで架橋され、不溶性ゲルとなります。
c.アクリル系機能印象材
誤り。可塑剤とアルコールの作用で粉末ポリマーがゲル化し、経時的な溶媒の移動で性状が変化します。
d.酸化亜鉛ユージノール印象材
誤り。酸化亜鉛とユージノールがキレート反応してユージノール亜鉛を生成する硬化機構です。
e.付加型シリコーンゴム印象材
正しい。付加反応でポリシロキサン鎖を共有結合により架橋します。
覚えるポイント
- 付加型シリコーンゴムは共有結合で架橋します。
- 寒天は物理的ゲル化、アルジネートはカルシウムイオン架橋です。
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