114C049|第114回 歯科医師国家試験 過去問
13歳の女子。下顎前歯部のブラッシング時の出血を主訴として来院した。プロービング深さは全周3 mm以下であった。初診時の口腔内写真(別冊No. 18)を別に示す。 適切な対応はどれか。3つ選べ。

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正解: a・d・e
正答
a、d、e
この問題のポイント
若年者の前歯部に歯肉発赤とブラッシング時出血があり、プロービング深さが浅い場合は、プラーク性歯肉炎を考えます。原因である歯頸部・隣接面のプラークを、専門的機械的歯面清掃とセルフケア指導で除去します。
解説
プラーク性歯肉炎では、付着喪失や歯槽骨吸収を伴わず、原因を除去すれば改善が期待できます。歯科医療者によるPMTCで付着プラークを除去し、患者自身が歯ブラシとデンタルフロスで毎日管理できるよう指導します。咬合調整は外傷性咬合への処置、抗菌薬は急性の細菌感染などで適応を判断するもので、単純なプラーク性歯肉炎に漫然と用いません。
画像の確認
実画像では、下顎前歯部に歯列不正があり、歯間乳頭から辺縁歯肉に発赤と腫脹がみられます。深い歯周ポケットを伴わない局所的な歯肉炎像で、重なった歯の唇舌側と隣接面を清掃できる具体的な方法の指導が必要です。
選択肢の確認
a.PMTC
正しい。機械的歯面清掃で歯面のプラークを除去し、清掃しやすい状態にします。
b.咬合調整
誤り。画像と検査所見から外傷性咬合は示されず、炎症の原因であるプラークを除去します。
c.抗菌薬投与
誤り。局所のプラーク性歯肉炎は機械的清掃が基本で、全身的抗菌薬の適応ではありません。
d.ブラッシング指導
正しい。歯列不正部を含め、辺縁歯肉に沿って毛先を当てる方法を練習します。
e.デンタルフロス使用の指導
正しい。歯ブラシが届きにくい隣接面のプラーク除去に有効です。
覚えるポイント
- 浅いポケットで発赤・出血を示すプラーク性歯肉炎は、清掃による原因除去が基本です。
- PMTC、ブラッシング、フロスを、専門的ケアとセルフケアに分けて考えます。
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