114C075|第114回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床小児歯科学

脳性麻痺患者が定期健診のために家族と来院した。来院時の患者の写真(別冊No.32)を別に示す。 口腔内の診察を行う際に特に注意すべきなのはどれか。2つ選べ。

114C075の問題画像
2つ選択
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正解: a・c

正答

a、c

この問題のポイント

脳性麻痺患者の口腔診察では、口腔周囲への刺激で生じる咬反射と、突然の音・光・接触・体位変化で生じる驚愕反射に注意します。反射による急な閉口や全身緊張は、患者と術者の双方を傷つける可能性があります。

解説

咬反射が強い患者では、口唇や歯、口腔内へ器具が触れると不随意に閉口することがあります。指を歯列間へ直接入れず、必要に応じ開口保持器を使い、器具の脱落・誤嚥にも注意します。驚愕反射は突然の刺激で全身の伸展・屈曲や筋緊張を誘発するため、診療前に触れる部位と操作を説明し、ゆっくり一定の声量で進めます。家族から普段の誘因と安定する姿勢を確認することも有用です。

画像の確認

実画像では、患者はリクライニングした車椅子で後傾位をとり、頭頸部を枕で支持され、上肢を屈曲させた姿勢がみられます。口腔内操作時は突然の接触や器具刺激で閉口・全身緊張が誘発されないよう、姿勢を安定させて予告しながら診察する必要があります。

選択肢の確認

a.咬反射
正しい。口腔周囲への刺激で急に閉口し、指や器具を咬み込む危険があります。

b.吸啜反射
誤り。口唇周囲刺激で吸う原始反射ですが、本例の口腔診察で特に危険となる反射としては優先しません。

c.驚愕反射
正しい。突然の音や接触で全身の筋緊張・不随意運動が起こり得ます。

d.緊張性迷路反射
誤り。頭位と重力に応じた全身筋緊張に関係しますが、口腔診察時に特に警戒する二つではありません。

e.非対称性緊張性頸反射
誤り。頭部回旋に伴う四肢姿勢変化で、選択肢中では咬反射と驚愕反射を優先します。

覚えるポイント

  • 脳性麻痺患者の口腔診察では、咬反射と驚愕反射に注意します。
  • 姿勢を安定させ、操作を予告し、開口保持器と誤嚥防止策を準備します。

掲載内容は受験学習用に編集しています。正式な正答・採点上の取扱いは、各試験実施機関の発表を優先してください。 情報の確認方法と訂正窓口は編集方針に掲載しています。 本サービスは診断・治療・臨床判断を目的とするものではありません。

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