114D029|第114回 歯科医師国家試験 過去問
哺乳齲蝕が好発するのはどれか。2つ選べ。
2つ選択
解答・解説を見る
正解: a・b
正答
a、b
この問題のポイント
哺乳齲蝕は、哺乳瓶や授乳習慣で糖質に長時間曝露されやすい上顎乳前歯と、続いて萌出する上顎第一乳臼歯に好発します。
解説
哺乳齲蝕は、糖質を含む飲料を入れた哺乳瓶を就寝時に長時間使用することや、頻回・長時間の授乳などを背景に生じる乳幼児期の重症齲蝕です。睡眠中は唾液分泌と自浄作用が低下し、上顎前歯部周囲に飲料が停滞しやすいため、上顎乳切歯から急速に進行します。進行すると上顎第一乳臼歯にも病変が広がります。
下顎乳前歯は舌に覆われ、顎下腺・舌下腺の開口部にも近いため、唾液による洗浄と緩衝を受けて比較的保護されます。乳臼歯の中では萌出が早い第一乳臼歯の曝露期間が長く、本問では上顎第一乳臼歯を選びます。
選択肢の確認
a.上顎乳前歯
正しい。
飲料が停滞しやすく、哺乳齲蝕で最も典型的に早期から侵されます。
b.上顎第一乳臼歯
正しい。
上顎乳前歯に続いて病変が及びやすく、第二乳臼歯より萌出も早い歯です。
c.上顎第二乳臼歯
誤り。
重症化すれば罹患しますが、第一乳臼歯より萌出が遅く、本問の好発部位としては選びません。
d.下顎乳前歯
誤り。
舌と唾液による保護を受けるため、哺乳齲蝕でも比較的健全に保たれやすい部位です。
e.下顎第二乳臼歯
誤り。
萌出時期が遅く、選択肢中の典型的な初発・好発部位ではありません。
覚えるポイント
- 哺乳齲蝕は上顎乳前歯から始まるのが典型です。
- 下顎乳前歯は舌と唾液に守られ、比較的罹患しにくい部位です。
- 就寝時の糖質飲料と長時間曝露が重要なリスクです。
掲載内容は受験学習用に編集しています。正式な正答・採点上の取扱いは、各試験実施機関の発表を優先してください。 情報の確認方法と訂正窓口は編集方針に掲載しています。 本サービスは診断・治療・臨床判断を目的とするものではありません。
問題文・正答・解説に誤りを見つけたら、この問題の誤りを報告する([email protected])までお知らせください。確認して修正します。