114D070|第114回 歯科医師国家試験 過去問

基礎歯科医学歯科理工学

溶融合金の過熱が原因で生じるのはどれか。2つ選べ。

2つ選択
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正解: b・e

正答

b、e

この問題のポイント

溶融合金を過熱すると、埋没材との反応が強くなって鋳肌が荒れ、ガス吸収・放出によってブローホールが生じます。

解説

鋳造では合金を必要以上に高温へ加熱すると、酸化が進み、埋没材表面との化学反応や侵食が増加します。その結果、鋳造体表面へ反応生成物や凹凸が生じて鋳肌荒れとなります。また高温の溶湯は気体を溶解・巻き込みやすく、凝固時に溶解度が低下して気泡として析出すると、球状のガス孔であるブローホールを形成します。

引け巣は凝固収縮を溶湯で補給できないこと、入れ干しは溶湯温度・鋳型温度不足や流動性低下、背圧多孔は鋳型内ガスを十分に逃がせないことが主因です。欠陥の形態と発生機序を対応づけます。

選択肢の確認

a.引け巣
誤り。
凝固収縮部への溶湯補給不足で生じ、スプルー設計や凝固方向が主因です。

b.鋳肌荒れ
正しい。
過熱した合金と埋没材との反応・酸化が強まり、表面が粗造になります。

c.入れ干し
誤り。
溶湯が鋳型末端まで流れず欠損する不完全鋳造で、温度不足などが原因です。

d.背圧多孔
誤り。
鋳型内の空気・ガスが逃げられず、溶湯の進入を妨げることで生じます。

e.ブローホール
正しい。
過熱で溶解・巻き込まれたガスが凝固時に析出し、内部に気泡状欠陥を作ります。

覚えるポイント

  • 合金過熱は鋳肌荒れとブローホールを生じます。
  • 引け巣は凝固収縮、入れ干しは溶湯の充塡不足です。
  • 適正な溶解温度と鋳型温度を守ります。

掲載内容は受験学習用に編集しています。正式な正答・採点上の取扱いは、各試験実施機関の発表を優先してください。 情報の確認方法と訂正窓口は編集方針に掲載しています。 本サービスは診断・治療・臨床判断を目的とするものではありません。

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