117D041|第117回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床小児歯科学
小児患者と対応法の組合せで適切なのはどれか。1 つ選べ。
解答・解説を見る
正解: d
正答
d
この問題のポイント
小児の行動調整法は、年齢、発達段階、障害特性、不安の程度、処置の侵襲度に合わせて選びます。
解説
不安が強いものの意思疎通が可能な学童では、心理的対応に加えて亜酸化窒素吸入鎮静法を用いることで、不安や恐怖を軽減しながら協力を得られることがあります。
行動調整は罰や強制を中心にするのではなく、説明、予測可能性、正の強化、安全な鎮静を組み合わせます。聴覚障害には視覚情報、自閉スペクトラム症には構造化が重要です。
選択肢の確認
a.Down 症候群の1 歳児 モデリング法
誤り。1歳児は他者の行動を観察して模倣するモデリング法を十分に理解・活用できる発達段階ではありません。
b.脳性麻痺の3 歳児 フラッディング法
誤り。フラッディング法は強い刺激へ一気に曝露する方法で、3歳の脳性麻痺児への適切な基本対応ではありません。
c.聴覚障害を有する5 歳児 ボイスコントロール法
誤り。聴覚障害児に声の強弱を利用するボイスコントロール法は適しません。視覚的説明や手話などを用います。
d.不安の強い健常な7 歳児 亜酸化窒素吸入鎮静法
正しい。不安の強い健常な7歳児では、亜酸化窒素吸入鎮静法により不安軽減と協力獲得を図れます。
e.自閉スペクトラム症の9 歳児 ハンドオーバーマウス法
誤り。ハンドオーバーマウス法は自閉スペクトラム症児への適切な対応ではなく、現在の患者中心の行動調整として選びません。
覚えるポイント
- 行動調整は発達年齢と障害特性に合わせる。
- 聴覚障害には視覚的コミュニケーション。
- 学童の強い不安には吸入鎮静が選択肢となる。