31AM009|第31回 歯科衛生士国家試験 過去問
ある疾患の発症過程を図に示す。 ①はどれか。1つ選べ。

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正解: b
正答
b:ビタミンB12
この問題のポイント
高度萎縮性胃炎から、内因子欠乏、吸収障害、DNA合成障害、貧血・舌乳頭萎縮へ至る因果関係を追います。
解説
胃体部の壁細胞は胃酸と内因子を分泌します。自己免疫性の高度萎縮性胃炎などで壁細胞が減ると内因子が不足し、回腸末端でのビタミンB12吸収が障害されます。ビタミンB12欠乏では葉酸代謝とDNA合成が滞り、巨赤芽球性貧血である悪性貧血を生じます。口腔では舌乳頭が萎縮し、平滑で発赤・疼痛を伴うHunter舌炎が現れ得ます。図の①はこの連鎖を成立させるビタミンB12です。
選択肢の確認
- a ビタミンA:欠乏では夜盲症や上皮の角化異常が中心で、内因子依存性吸収や悪性貧血の原因ではありません。
- b ビタミンB12:内因子との結合が吸収に必要で、欠乏がDNA合成障害と悪性貧血を起こすため正答です。
- c ビタミンD:カルシウム・リン代謝を調節し、欠乏ではくる病や骨軟化症を生じます。
- d ビタミンK:凝固因子のγ-カルボキシ化に必要で、欠乏の中心症状は出血傾向です。
覚えるポイント
壁細胞低下→内因子低下→B12吸収不良→巨赤芽球性貧血・Hunter舌炎を一連で覚えます。B12欠乏では末梢神経障害も起こり得ます。