31AM084第31回 歯科衛生士国家試験 過去問

過去問題

工場でメッキ作業を行う職員を対象とした集団歯科保健指導で適切なのはどれか。2つ選べ。

2つ選択
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正解: a・d

正答

a:専用マスクの使用、d:フッ化物洗口の勧奨

この問題のポイント

メッキ作業では酸性ミストへの職業曝露による酸蝕症が問題です。曝露を遮断する一次対策と、エナメル質の耐酸性を高める対策を選びます。

解説

金属表面処理では塩酸、硫酸、硝酸などを扱い、発生した酸ミストが歯面へ反復接触すると、細菌を介さずエナメル質が脱灰する職業性歯牙酸蝕症を生じ得ます。局所排気などの作業環境管理に加え、適切な防護マスクを使用して曝露を減らします。フッ化物洗口は再石灰化を促し耐酸性を高める補助的な口腔保健対策です。酸曝露直後は軟化歯面を強く磨かず、まず洗口して時間を置く指導も重要です。

選択肢の確認

  • a 専用マスクの使用:酸ミストが口腔・気道へ到達するのを減らす職業曝露対策なので正しいです。
  • b 歯垢染め出しの実施:プラーク指導には有用ですが、酸ミストによる非細菌性脱灰への特異的対策ではありません。
  • c 小窩裂溝塡塞の勧奨:咬合面う蝕予防法であり、広い唇頬側面に生じる酸蝕症を防ぐ方法ではありません。
  • d フッ化物洗口の勧奨:脱灰抑制と再石灰化促進により酸に対する歯質保護を補助します。

覚えるポイント

職業性酸蝕症は発生源・局所排気・防護具で酸を遮断し、フッ化物で歯質を補強。う蝕とは原因機序が異なります。

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