32PM081|第32回 歯科衛生士国家試験 過去問
85 歳の男性。特別養護老人ホームヘ入居しており、入浴・更衣以外は概ね自立して生活をしている。口腔状態を表に示す。 歯科衛生士が施設職員へ行う歯科保健指導内容として適切なのはどれか。2 つ選べ。

2つ選択
解答・解説を見る
正解: a・c
正答
a:歯科訪問診療受診を勧める。、c:義歯洗浄剤を使用しているか確認する。
この問題のポイント
表では残存歯・義歯の磨き残し、歯肉炎、歯石、TCI 81%、口腔乾燥が確認されます。一方、本人は入浴・更衣以外は概ね自立しているため、能力を奪わず専門受診とセルフケア支援を行います。
解説
少数残存歯に歯肉炎と歯石があり、義歯にも歯垢・歯石が沈着しているため、歯科医師・歯科衛生士による訪問診療で歯周・義歯・粘膜・口腔乾燥を精査し、専門的清掃や義歯調整を受ける必要があります。義歯は義歯用ブラシによる機械的清掃に加え、材質に適した義歯洗浄剤の使用状況を確認します。本人が着脱・生活動作を行えるなら、施設職員は全面代行ではなく見守り、声掛け、必要部分の介助を行います。回数を一律に決めた全面介助は自立支援の原則に合いません。
選択肢の確認
- a 歯科訪問診療受診を勧める。:歯肉炎、歯石、義歯汚染、舌苔、乾燥を総合評価し、治療と専門的口腔管理へつなげる必要があります。
- b 義歯の着脱・管理は施設職員が行う。:本人の残存能力が高いため、まず本人の自己管理を生かし、できない工程だけ職員が支援します。
- c 義歯洗浄剤を使用しているか確認する。:義歯の磨き残しと沈着があるので、機械的清掃に加え適正な化学的洗浄の有無・方法を確認します。
- d 1日3回施設職員が口腔ケアを実施する。:全面介助を回数で一律化せず、本人の能力・生活リズム・汚染部位に応じて見守りと部分介助を計画します。
覚えるポイント
施設口腔ケアは「できることは本人、難しい部分を介助」が基本です。評価結果から歯科受診、用具、頻度、介助量を個別化し、職員間で手順を共有します。