32PM078第32回 歯科衛生士国家試験 過去問

過去問題

80歳の男性。認知症高齢者の日常生活自立度判定基準ランクは Ⅲa である。 デイサービス利用時に義歯を洗面台に置き忘れることが多いという。施設職員から相談を受けた。 適切な指導内容はどれか。2 つ選べ。

2つ選択
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正解: c・d

正答

c:家族に義歯保管用ケースを携行させるよう指示してください。、d:かかりつけ歯科で義歯にネームプレートを埋入してもらってください。

この問題のポイント

認知症で義歯を置き忘れる場合も、使用と清掃を中止させず、保管場所を一定にする環境調整と個体識別を行います。専用ケースと義歯への記名が紛失・取り違えを防ぎます。

解説

日常生活自立度Ⅲaでは日中にも介護を要する症状がみられるため、「覚えておく」ことを本人だけに求めず、家族・施設職員が同じ手順で支援します。食後は義歯を外して洗浄し、洗面台へ直接置かず、名前を付けた専用ケースへ直ちに戻す動線を作ります。義歯床へネームプレートを埋入すれば、施設で複数利用者の義歯が混在しても本人を確認できます。義歯を一律に使わないと咀嚼・栄養・会話・外見に不利益が生じ、装着したまま清掃すると粘膜面の汚れを除去できません。

選択肢の確認

  • a 義歯を使わないように指示してください。:紛失予防のため使用を中止すると、咀嚼能力や栄養摂取、発音、生活の質を低下させます。
  • b 食後の口腔ケア時に義歯を外させないでください。:義歯を外さなければ粘膜面と残存歯を清掃できず、義歯性口内炎や誤嚥性肺炎のリスクが高まります。
  • c 家族に義歯保管用ケースを携行させるよう指示してください。:置き場所を専用容器に統一し、職員も同じ手順で保管することで置き忘れを減らせます。
  • d かかりつけ歯科で義歯にネームプレートを埋入してもらってください。:義歯自体を識別でき、紛失後の返却や施設内での取り違え防止に役立ちます。

覚えるポイント

認知症の口腔支援は、禁止や叱責より「同じ場所・同じ手順・見える印・介助者間の共有」という環境調整を優先します。

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