31PM074第31回 歯科衛生士国家試験 過去問

過去問題

50歳の男性。口腔内の異変に気付いて来院した。ある薬剤を長期服用しているという。初診時の口腔内写真(別冊午後 No.35)を別に示す。 考えられる薬剤はどれか。2つ選べ。

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2つ選択
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正解: b・c

正答

b:ニフェジピン、c:シクロスポリンA

この問題のポイント

写真は臼歯部で歯冠の一部を覆うような分葉状の歯肉増殖です。長期服用で薬物性歯肉増殖を起こす薬剤を選びます。

解説

ニフェジピンはカルシウム拮抗薬、シクロスポリンAは免疫抑制薬で、いずれも歯肉線維芽細胞や細胞外基質の代謝へ影響して歯肉増殖を起こし得ます。プラークによる炎症が重なると発症・重症化しやすく、写真のように歯間乳頭から辺縁歯肉が結節状に増大します。対応では自己判断で休薬させず、処方医と薬剤変更の可否を相談し、徹底したプラークコントロール、歯周治療、必要時の歯肉切除を検討します。

選択肢の確認

  • a アンピシリン:ペニシリン系抗菌薬で、アレルギーや消化器症状はあり得ますが、典型的な薬物性歯肉増殖薬ではありません。
  • b ニフェジピン:高血圧・狭心症に用いるカルシウム拮抗薬で、歯肉増殖の副作用が知られています。
  • c シクロスポリンA:移植後や自己免疫疾患で用いる免疫抑制薬で、線維性歯肉増殖を起こし得ます。
  • d テトラサイクリン塩酸塩:形成期の歯へ取り込まれると内因性歯牙着色を生じますが、歯肉増殖の代表薬ではありません。

覚えるポイント

歯肉増殖の代表薬は抗てんかん薬フェニトイン、カルシウム拮抗薬、免疫抑制薬シクロスポリンです。

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