31AM079第31回 歯科衛生士国家試験 過去問

過去問題

50歳の女性。着色除去を希望して来院した。数か月前から気付き、次第に範囲が広がっているという。初診時の口腔内写真(別冊午前 No.30)を別に示す。 着色の原因と考えられるのはどれか。1つ選べ。

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正解: b

正答

b:飲食物

この問題のポイント

写真では前歯の表面、とくに歯間・歯頸部寄りに褐色の外来性色素が局在し、数か月かけて範囲が広がっています。

解説

コーヒー、紅茶、茶、赤ワイン、カレーなどの色素は獲得被膜やプラークへ吸着し、歯面に黄褐色〜黒褐色の外因性着色を形成します。清掃しにくい隣接面・歯頸部から広がりやすく、写真のように歯ごとに濃淡がある表在性所見になります。研磨で除去できるかを確認し、嗜好飲料・喫煙・清掃習慣を聴取して再付着予防を支援します。歯質形成期に生じる内因性変色は、後から局所的に広がる経過をとりません。

選択肢の確認

  • a 外傷:歯髄壊死や髄腔内出血による単一歯の灰色化などを起こしますが、複数歯表面へ徐々に広がる着色とは異なります。
  • b 飲食物:外来性色素が歯面沈着し、複数前歯に表在性の褐色斑をつくるため正答です。
  • c テトラサイクリン:歯の形成期に取り込まれ、左右対称の帯状・びまん性内因性変色となります。
  • d フッ化ナトリウム:適正な局所応用でこのような褐色着色は生じません。歯のフッ素症は形成期の過量摂取による白濁などです。

覚えるポイント

外因性着色=歯面に局在し研磨で除去可能、内因性変色=歯質内部で形成期・歯髄病変に関連と見分けます。

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