32AM048|第32回 歯科衛生士国家試験 過去問
60歳の男性。下顎部分床義歯の支台装置破損による咀嚼困難を主訴として来院した。 診察の結果、義歯修理を行うことになった。作業用模型上で完成した支台装置の頬側面観の写真(別冊午前No.13A)と咬合面観の写真(別冊午前No.13B)を別に示す。 支台歯への維持作用を発揮する部位はどれか。1 つ選べ。

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正解: a
正答
a:①
この問題のポイント
写真は部分床義歯の直接維持装置で、①は支台歯のアンダーカットへ入る鉤腕先端である。義歯の離脱時に弾性変形して維持力を発揮する。
解説
クラスプの維持腕は、サベイラインを越えて歯頸側のアンダーカットへ入る先端部が弾性を利用して義歯の浮き上がりを防ぐ。写真Aの①は頬側鉤腕の先端で、細くテーパーをもち、所定のアンダーカット量に位置する。②は反対側の鉤腕または隣接部で水平方向の力へ対抗する相互作用に関係する。写真Bの③はレストで、レストシートへ載って義歯の沈下を防ぎ咬合力を歯軸方向へ伝える。④は支台装置を義歯床・大連結子側へつなぐ剛性部分で、維持腕先端のような弾性維持は担わない。
選択肢の確認
- a ①:サベイライン下のアンダーカットへ位置する維持腕先端で、義歯の着脱時にたわんで離脱抵抗を生む。
- b ②:支台歯の反対側で維持腕の側方力を打ち消す把持・拮抗に関係する部位で、アンダーカット維持の主体ではない。
- c ③:咬合面レストとして垂直的支持を与え、義歯が粘膜方向へ沈み込むのを防ぐ役割をもつ。
- d ④:鉤体や小連結子に相当する剛性部で、各構成要素を連結するが、弾性を利用して支台歯へ維持を求める先端ではない。
覚えるポイント
クラスプは維持=アンダーカットの鉤腕先端、支持=レスト、把持・拮抗=サベイライン上の剛性部。写真では細くなる先端位置を追う。