32AM049|第32回 歯科衛生士国家試験 過去問
血管迷走神経反射でみられる症状はどれか。2 つ選べ。
2つ選択
解答・解説を見る
正解: b・c
正答
b:血圧低下、c:心拍数の減少
この問題のポイント
血管迷走神経反射では、迷走神経活動の亢進と交感神経緊張の低下により末梢血管が拡張し、徐脈と低血圧が起こる。歯科治療への恐怖や疼痛が誘因になる。
解説
不安、採血・注射、疼痛、長時間の立位などを契機に自律神経反射が起こると、静脈還流と心拍出量が低下し、脳血流が一過性に不足する。患者は顔面蒼白、冷汗、悪心、あくび、めまいを訴え、意識を失うこともある。脈拍は遅く弱くなり、血圧も下がる。対応は処置を中止し、仰臥位で下肢を挙上して気道・呼吸・循環を確認し、衣服を緩める。過換気症候群は速い呼吸によりPaCO₂が低下し、口周囲や手足のしびれ、手指硬直などを示すため区別する。
選択肢の確認
- a 過呼吸:不安を契機に起こることはあるが、呼吸数増加は過換気症候群の中心所見で、迷走神経反射の定義的変化ではない。
- b 血圧低下:交感神経緊張低下による血管拡張と心拍出量低下で生じ、失神へ至る脳灌流低下の原因となる。
- c 心拍数の減少:迷走神経が洞結節へ作用して徐脈を起こすため、血管迷走神経反射に特徴的である。
- d 手足のしびれ:過呼吸で呼吸性アルカローシスが起こり、イオン化Caが低下する際にみられる症状である。
覚えるポイント
迷走神経反射=蒼白・冷汗・低血圧・徐脈。過換気=頻呼吸・しびれ・手指硬直。失神時はまず仰臥位と下肢挙上を行う。