31PM092|第31回 歯科衛生士国家試験 過去問
重度脳性麻痺の患児で成長しても消失しない原始反射はどれか。2つ選べ。
2つ選択
解答・解説を見る
正解: a・b
正答
a:咬反射、b:驚愕反射
この問題のポイント
重度脳性麻痺では中枢神経系による原始反射の抑制が不十分となり、口腔刺激への咬反射と突然刺激への驚愕反射が残存し得ます。
解説
咬反射は歯槽堤・臼歯部などへの刺激で下顎が反射的に強く閉じる反応で、診療器具や歯ブラシを噛み込む危険があります。驚愕反射は突然の音、光、接触、痛みなどで全身の緊張・伸展や大きな体動を起こす反応です。重度脳性麻痺では上位中枢からの抑制が働きにくく、成長後もこれらが残ることがあります。声かけして刺激を予告し、急な照明・音・接触を避け、開口器や姿勢保持を安全に用います。
選択肢の確認
- a 咬反射:口腔内への接触で突然強く閉口する原始的反応が残存し、術者の指や器具の安全に注意が必要です。
- b 驚愕反射:予期しない感覚刺激で全身緊張・反り返りが起こり得るため、重度脳性麻痺で留意します。
- c 捕捉反射:乳児が乳首などを口唇で捉える摂食発達上の反応で、本問の重度脳性麻痺で典型的に残る二反射ではありません。
- d 口唇探索反射:口角周囲の刺激方向へ顔を向け乳首を探す新生児反射で、通常は乳児期に統合されます。
覚えるポイント
診療で危険へ直結する残存反射は**口腔刺激→咬み込み〈咬反射〉、突然刺激→全身緊張〈驚愕反射〉**です。