31PM093|第31回 歯科衛生士国家試験 過去問
全身麻酔の気管挿管時に用いるマウスガードで予防できるのはどれか。2つ選べ。
2つ選択
解答・解説を見る
正解: a・d
正答
a:歯の脱臼、d:気管チューブの破損
この問題のポイント
挿管用マウスガードは歯と喉頭鏡・気管チューブの間に緩衝材を置き、前歯への集中荷重と鋭い歯面によるチューブ損傷を防ぎます。
解説
喉頭展開時に喉頭鏡を上顎前歯へ支点のように当てると、動揺歯、歯周病罹患歯、補綴歯では脱臼・破折が起こり得ます。適合するマウスガードは力を複数歯へ分散し、直接接触を緩衝します。また気管チューブが歯に挟まれたり患者が覚醒時に噛んだりした際、チューブの圧潰・穿孔を防ぐバイトブロックとしても働きます。挿管位置の確認は換気所見や二酸化炭素波形などで行い、ガードでは保証できません。
選択肢の確認
- a 歯の脱臼:喉頭鏡や挿管操作で前歯へ加わる力を分散・緩衝し、脱臼や破折を予防できます。
- b 喉頭鏡の破損:金属製喉頭鏡を守ることが主目的ではなく、患者の歯・口腔組織とチューブを保護します。
- c 食道への誤挿管:声門の視認、挿管手技、呼気CO2確認の問題であり、歯を覆うマウスガードでは防げません。
- d 気管チューブの破損:歯の鋭縁や咬合力からチューブを保護し、圧潰・損傷を予防できます。
覚えるポイント
挿管時マウスガードの保護対象は歯・補綴物と気管チューブ。誤挿管は位置確認手順で防ぎます。