32PM007|第32回 歯科衛生士国家試験 過去問
顎反射の経路を模式図に示す。 この反射の役割はどれか。1 つ選べ。

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正解: d
正答
d:口腔内の傷害防止
この問題のポイント
図は下歯槽神経の感覚入力が三叉神経感覚核を介し、顎二腹筋前腹を収縮させる開口反射を示す。硬い異物や痛みから口腔組織を守る防御反射である。
解説
咀嚼中に歯や粘膜へ強い侵害刺激が加わると、三叉神経求心路から感覚核へ情報が入り、開口筋である顎二腹筋前腹を活動させる一方、閉口筋活動を抑える。下顎が素早く開くことで、舌・頬粘膜や歯への過大な力を回避する。これは顎二腹筋反射とも関連する防御性開口反射である。筋紡錘からの求心入力で咬筋を収縮させる顎反射〈jaw jerk〉とは回路と働きが異なる。
選択肢の確認
- a 嚥下時の閉口:嚥下時の顎固定は咀嚼・嚥下の中枢パターンと閉口筋活動によるもので、図の開口筋への防御回路ではない。
- b 咀嚼力の調節:歯根膜機械受容器からのフィードバックが関与するが、侵害刺激で顎二腹筋を動かす図の主目的ではない。
- c 下顎安静位の維持:安静位は筋緊張、重力、顎反射などの均衡で保たれ、痛み刺激に対する一過性開口反射とは異なる。
- d 口腔内の傷害防止:硬い異物や粘膜咬傷の危険を感知すると閉口を中断し、下顎を開いて組織損傷を回避する。
覚えるポイント
侵害刺激→三叉神経感覚核→閉口筋抑制・開口筋収縮=防御性開口反射。筋伸張で閉口するjaw jerkと対比する。