32AM055第32回 歯科衛生士国家試験 過去問

過去問題

下顎骨の写真(別冊午前No.17) を別に示す。 矢印で示す部位の成長を促進できるのはどれか。1 つ選べ。

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正解: c

正答

c:バイオネーター

この問題のポイント

矢印は下顎枝上端後方の下顎頭〈関節突起〉を指す。成長期に下顎を前方位へ誘導し、下顎頭部の成長を利用する機能的矯正装置がバイオネーターである。

解説

バイオネーターは上下顎を一体として咬ませる可撤式機能的矯正装置で、構成咬合によって下顎を前方へ保持する。筋機能と咬合力の環境を変え、成長期の上顎前突、特に下顎後退を伴う骨格性II級に用いられる。下顎頭軟骨を含む顎関節部の適応的成長と下顎骨の前方発育を利用する点が写真の部位に結び付く。ただし成人の完成した骨格を装置だけで大幅に成長させるものではなく、適応時期が重要である。

選択肢の確認

  • a ヘッドギア:口腔外から上顎大臼歯へ後方力を加え、上顎骨の前方成長抑制や大臼歯の遠心移動を目的とする装置である。
  • b オトガイ帽装置:オトガイ部から下顎頭方向へ力をかけ、成長期の骨格性反対咬合で下顎の過成長を抑制・方向修正する。
  • c バイオネーター:下顎を前方位に誘導する機能的装置で、下顎後退症例において下顎頭部の成長反応を利用できる。
  • d リップバンパー:下唇・頬の圧を排除して下顎歯列弓の拡大や大臼歯の固定増強を図るが、下顎頭成長の促進が主目的ではない。

覚えるポイント

下顎後退には前方誘導するバイオネーター、上顎前方成長の抑制にはヘッドギア、下顎過成長の抑制にはオトガイ帽装置と作用方向で整理する。

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