32AM091|第32回 歯科衛生士国家試験 過去問
65歳の男性。下顎右側第二大臼歯がう蝕症第4度と診断され、抜歯を行うことになった。 器具の写真(別冊午前No.35)を別に示す。 準備するのはどれか。2つ選べ。

2つ選択
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正解: b・d
正答
b:②、d:④
この問題のポイント
下顎第二大臼歯の抜歯では、歯と歯槽骨の間へ挿入して脱臼させる歯根エレベーター②と、下顎臼歯へ適合するよう作業部が柄に対して屈曲した抜歯鉗子④を準備する。
解説
写真②は直型・曲型の歯根エレベーターで、歯根膜腔へ刃部を入れ、歯槽骨を支点として慎重に歯を脱臼させる。④は側面観で柄と嘴部がほぼ直角となる下顎臼歯用抜歯鉗子で、左右の嘴を頬舌側歯頸部へ適合させて把持する。う蝕症第4度では歯冠崩壊が大きい可能性があり、無理に把持せず分割や外科的抜歯へ切り替える準備も必要である。器具選択では上下顎、前歯・臼歯、残存歯冠の形を確認する。
選択肢の確認
- a ①:細長い針状作業部をもつ器具で、下顎大臼歯を脱臼・把持する基本器具としての強度と形態を備えていない。
- b ②:複数形態の歯根エレベーターで、歯根膜腔への挿入と回転・挺出により下顎大臼歯を脱臼させられる。
- c ③:嘴が柄と同方向に伸びる上顎用抜歯鉗子の形態で、下顎臼歯への挿入方向と適合しない。
- d ④:柄に対して嘴が直角方向を向く下顎臼歯用抜歯鉗子で、頬舌側から第二大臼歯歯頸部を把持できる。
覚えるポイント
抜歯鉗子は上顎用の嘴が柄とほぼ平行、下顎用はほぼ直角。エレベーターで脱臼させ、鉗子は根尖方向へ適合させてから抜去する。