33PM040|第33回 歯科衛生士国家試験 過去問
28歳の男性。上顎左側第一小臼歯の軽度の冷水痛を主訴として来院した。う蝕症第2度と診断され、コンポジットレジン修復が行われることになった。処置中の口腔内写真を別に示す。矢印で示す器具を使用する目的はどれか。1つ選べ。

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正解: c
正答
c:マトリックスの保持
この問題のポイント
矢印の金属リングは部分的なマトリックスバンドを歯面へ安定させるセクショナルマトリックス用リテーナーです。隣接面形態と接触点を作る間、バンドを保持します。
解説
小臼歯隣接面を含むコンポジットレジン修復では、失われた側壁を一時的に再現するマトリックスバンドを装着します。写真のリングは弾性によって頰舌側からバンドを歯へ押さえ、同時に隣接歯をわずかに分離して、重合収縮やバンド厚を補いながら緊密な接触点を形成します。歯頸部にはウェッジを入れてバンドを窩縁へ密着させ、オーバーハングを防ぎます。ラバーダムは術野・唾液管理を担いますが、矢印器具の直接目的ではありません。
選択肢の確認
- a 術野の明示:青いラバーダムシートとクランプが軟組織を排除して視野を確保しますが、矢印のリングの主目的ではありません。
- b 唾液の排除:ラバーダム防湿により唾液汚染を防ぎます。金属リング自体には吸引・防湿機能がありません。
- c マトリックスの保持:リングの脚が部分マトリックスを頰舌側から安定させ、隣接面形態と接触点の再現を助けます。
- d 窩洞形成時の歯肉損傷防止:ウェッジやマトリックスが歯頸部を保護することはありますが、リングは主に充填時のバンド保持に用います。
覚えるポイント
隣接面レジン修復は「マトリックスで側壁、ウェッジで歯頸部適合、リングで保持・分離」を作り、良好な接触点と辺縁を再現します。