32PM032|第32回 歯科衛生士国家試験 過去問
周術期における入院患者への口腔機能管理の目的はどれか。2 つ選べ。
2つ選択
解答・解説を見る
正解: b・c
正答
b:合併症の予防、c:術後回復の促進
この問題のポイント
周術期口腔機能管理は、手術・化学療法・放射線治療などに伴う口腔内細菌由来の感染や口腔有害事象を減らし、治療を安全に完遂して回復を早めるために行う。
解説
手術前には歯性感染源、動揺歯、舌苔やプラーク、義歯の状態を評価し、必要な歯科処置と専門的口腔清掃を行う。挿管時の歯の損傷、術後肺炎、創部感染などの危険を抑えることが合併症予防につながる。術後も疼痛、口腔乾燥、粘膜炎、摂食嚥下機能を管理し、早期離床や経口摂取の再開を支えるため、結果として全身の回復を促進する。美容目的や長期的な生活習慣改善が中心ではない。
選択肢の確認
- a 審美性の向上:歯の色や形態を整える審美歯科治療は、周術期の感染低減や治療完遂を目的とする口腔機能管理とは目的が異なる。
- b 合併症の予防:口腔衛生改善と感染源除去により、誤嚥性肺炎、術後感染、挿管時の歯の脱落などを防ぐ重要な目的である。
- c 術後回復の促進:口腔疼痛や嚥下障害を軽減して安全な経口摂取を支え、栄養状態と全身回復の改善に寄与する。
- d 生活習慣の改善:禁煙や食生活の長期是正は保健指導の課題だが、入院患者への周術期管理の直接の到達目標ではない。
覚えるポイント
周術期は「感染源を減らして合併症を防ぐ」「口腔機能を保って術後回復を支える」の二本柱。処置前評価から退院後連携まで切れ目なく行う。