32PM033|第32回 歯科衛生士国家試験 過去問
患者の権利の行使を支援するのはどれか。2 つ選べ。
2つ選択
解答・解説を見る
正解: a・d
正答
a:アドボカシー、d:インフォームド・アセント
この問題のポイント
権利行使の支援とは、本人の意思や利益を代弁することと、意思決定能力が発達途上の子どもにも理解可能な説明をして賛意を得ることを含む。
解説
アドボカシーは、患者が弱い立場にあるときも希望・価値観・権利が医療に反映されるよう擁護し、必要に応じて代弁する活動である。インフォームド・アセントは、法的同意能力が十分でない小児などに対しても年齢と理解力に応じて説明し、本人の納得や賛意を求める手続で、子どもを意思決定の主体として尊重する。医療者が一方的に善を決めるパターナリズムや、患者が指示を守ることに重点を置くコンプライアンスとは方向が異なる。
選択肢の確認
- a アドボカシー:患者の意思表明を助け、不利益を受けないよう権利と利益を擁護する働きなので、権利行使を直接支援する。
- b パターナリズム:医療者が患者の利益を理由に意思決定を代行する父権的姿勢であり、本人の自律的な権利行使を制限し得る。
- c コンプライアンス:医療者の指示を患者がどの程度遵守するかを表す概念で、患者自身の選択や権利の擁護を中心に据えた用語ではない。
- d インフォームド・アセント:小児等にも理解できる説明を行い、その賛意を得ることで、発達段階に応じた意思表明の機会を保障する。
覚えるポイント
アドボカシーは「権利の擁護・代弁」、アセントは「同意能力が十分でない本人の賛意」。保護者の同意だけでなく、子ども本人への説明も重視する。