32PM038|第32回 歯科衛生士国家試験 過去問
ある操作中の口腔内写真(別冊午後No. 7) を別に示す。 使用できるのはどれか。2 つ選べ。

2つ選択
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正解: b・c
正答
b:6.0%NaOCl、c:15.0%EDTA
この問題のポイント
写真はラバーダム防湿下で根管へ洗浄液を注入している。次亜塩素酸ナトリウムは有機質溶解と抗菌、EDTAは無機質除去とスメア層除去を担う。
解説
根管形成だけでは側枝や器具の届かない部分に壊死組織、細菌、切削粉が残る。NaOClは強い抗菌作用と有機質溶解作用をもち、根管洗浄の中心となる。EDTAはカルシウムをキレートして無機質を除去し、根管壁のスメア層を開放する。洗浄針は根尖で拘束させず、低圧で注入し、ラバーダムと吸引で薬液の口腔内漏出や根尖外押出しを防ぐ。
選択肢の確認
- a 0.2%NaF:低濃度フッ化ナトリウムはう蝕予防のフッ化物応用に関係し、壊死組織溶解や根管消毒を目的とする洗浄液ではない。
- b 6.0%NaOCl:次亜塩素酸ナトリウムは有機組織を溶解し、広い抗菌作用を示すため根管洗浄に使用できる。
- c 15.0%EDTA:象牙質の無機成分をキレートし、根管形成で生じたスメア層を除く目的で利用できる。
- d 30.0% H₂O₂:この高濃度過酸化水素水は組織障害性が強く、通常の根管内洗浄液として注入する濃度ではない。
覚えるポイント
NaOCl=抗菌+有機質溶解、EDTA=無機質のキレート+スメア層除去。根尖外へ押し出さない針位置と低圧洗浄が安全の要点である。