33AM090|第33回 歯科衛生士国家試験 過去問
エナメル質の形成に関与しているのはどれか。1つ選べ。
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正解: a
正答
a:ビタミンA
この問題のポイント
ビタミンAは上皮系細胞の分化を調節し、歯の発生期にはエナメル芽細胞の正常な分化・機能を支えます。欠乏するとエナメル質形成不全の原因になり得ます。
解説
エナメル質は内エナメル上皮から分化したエナメル芽細胞が基質を分泌し、成熟過程で水分・蛋白が除かれて高度に石灰化します。レチノールとその誘導体であるビタミンAは遺伝子発現を介して上皮細胞の増殖・分化を調節するため、エナメル芽細胞の形成と機能に関与します。発生期の著しい欠乏ではエナメル質形成不全などが起こり得ます。一方、ビタミンCはコラーゲン合成を介して象牙質・歯周組織に重要ですが、コラーゲンをほぼ含まないエナメル質の形成を問う本問とは異なります。
選択肢の確認
- a ビタミンA:上皮由来のエナメル芽細胞の分化と機能に関わり、正常なエナメル質形成を支える脂溶性ビタミンです。
- b ビタミンB₁:チアミンは糖質代謝の補酵素として神経・筋機能に重要ですが、エナメル芽細胞分化の代表因子ではありません。
- c ビタミンC:コラーゲンの水酸化反応に必要で、象牙質基質や歯肉・歯根膜の維持には重要ですが、エナメル質はコラーゲン性組織ではありません。
- d ビタミンE:細胞膜脂質を酸化から守る抗酸化作用をもつものの、エナメル質形成に関与する代表的ビタミンではありません。
覚えるポイント
歯の形成では、ビタミンA=上皮・エナメル芽細胞、ビタミンC=コラーゲン・象牙質や歯周組織、ビタミンD=カルシウム・リン代謝と整理します。