33PM002|第33回 歯科衛生士国家試験 過去問
嚥下時、鼻咽腔閉鎖に最も役立つのはどれか。1つ選べ。
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正解: c
正答
c:口蓋帆挙筋
この問題のポイント
嚥下時には軟口蓋が後上方へ挙上し、咽頭後壁・側壁と接して鼻腔への食塊逆流を防ぎます。その主力となる筋が口蓋帆挙筋です。
解説
口蓋帆挙筋は側頭骨錐体部と耳管軟骨付近から起こり、口蓋腱膜へ停止します。両側が収縮すると軟口蓋を挙上して咽頭後壁へ近づけ、上咽頭と中咽頭の交通を閉鎖します。口蓋帆張筋が軟口蓋を緊張させ、口蓋咽頭筋や上咽頭収縮筋なども協調しますが、選択肢中で鼻咽腔閉鎖に最も直接寄与するのは口蓋帆挙筋です。機能不全では開鼻声や鼻腔への食物・液体逆流が起こります。
選択肢の確認
- a 側頭筋:下顎骨筋突起に停止して下顎を挙上・後退させる咀嚼筋で、軟口蓋を挙上しません。
- b 茎突舌筋:茎状突起から舌へ走り、舌を後上方へ引く外舌筋で、鼻咽腔閉鎖の主体ではありません。
- c 口蓋帆挙筋:軟口蓋を後上方へ挙げて咽頭壁へ接近させ、嚥下時の鼻咽腔閉鎖を直接作ります。
- d 耳管咽頭筋:耳管軟骨から咽頭壁へ走り、嚥下時に咽頭を挙上し耳管機能を助けますが、軟口蓋挙上の主筋ではありません。
覚えるポイント
鼻咽腔閉鎖は「口蓋帆挙筋が軟口蓋を上げる」が中心です。閉鎖不全では鼻漏出と開鼻声がみられます。