33PM018第33回 歯科衛生士国家試験 過去問

過去問題

A県の健康増進課が80歳になる県民を対象として調査を行うことになり、歯科衛生士会に協力依頼があった。調査計画の概要を図に示す。この調査に用いる研究方法はどれか。1つ選べ。

33PM018の問題画像
解答・解説を見る

正解: b

正答

b:症例対照研究

この問題のポイント

図では80歳時点の現在歯数によって20歯以上群と19歯以下群を先に分け、その後に過去の歯磨き・甘味摂取・喫煙などを遡って比較しています。これは症例対照研究です。

解説

症例対照研究は、ある結果を有する症例群と有しない対照群を設定し、過去の曝露頻度を比較する観察研究です。図では「80歳で20歯以上を保持しているか」という現在の結果で二群を選び、以前の生活習慣を調べています。比較的短期間で複数の過去要因を検討できますが、記憶に頼る曝露情報には想起バイアスが生じ、対照選択にも注意が必要です。個人単位の曝露と結果を扱うため、地域集団の平均値同士を比べる生態学的研究ではありません。

選択肢の確認

  • a 地域研究:地域診断を含む広い表現であり、結果別に個人を選んで過去曝露を比較する具体的デザインを示しません。
  • b 症例対照研究:現在歯数という結果で二群を設定し、過去の生活習慣への曝露を後ろ向きに比較する方法です。
  • c 生態学的研究:都道府県別平均など集団単位の曝露と疾病頻度を比較する研究で、図の個人単位調査とは異なります。
  • d ランダム化比較試験:研究者が介入を無作為に割り付ける実験研究ですが、図では生活習慣を割り付けず過去を観察しています。

覚えるポイント

「結果で群を選び、過去の曝露へ遡る」なら症例対照研究です。長所は希少な結果や多要因の検討、弱点は想起・選択バイアスです。

関連問題

33PM01733PM019
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)