33PM049第33回 歯科衛生士国家試験 過去問

過去問題

31歳の女性。上顎左側歯肉の腫瘤を主訴として来院した。2か月前に自覚し、その後少しずつ増大してきたという。自発痛や圧痛は認められない。現在妊娠5か月であるという。初診時の口腔内写真を別に示す。上顎左側犬歯および第一小臼歯の『①歯間乳頭部』に『②びまん性』の腫瘤形成と『③歯間離開』が認められる。表面粘膜はほぼ正常色であるが、一部に不整形の『④紫斑』および粗糙感がみられる。『 』部分で正しいのはどれか。2つ選べ。

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2つ選択
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正解: a・c

正答

a:①、c:③

この問題のポイント

写真の腫瘤は上顎左側犬歯と第一小臼歯の間の歯間乳頭から限局性に隆起し、隣接歯を押して歯間離開を生じています。位置①と所見③の記載が正しいです。

解説

口腔内所見の記載では、部位、広がり、基部、表面、色、硬さ、周囲組織への影響を客観的な用語で表します。写真の病変は二歯間の歯肉、すなわち歯間乳頭部を中心とする境界明瞭な限局性腫瘤です。増大した組織が犬歯と第一小臼歯を押し分け、接触が失われた歯間離開も読み取れます。「びまん性」は境界不明瞭に広がる腫脹へ用いるため不適切です。表面の赤紫色部は出血性・潰瘍性変化で、平坦な皮下出血斑を表す紫斑とは異なります。

選択肢の確認

  • a ①:病変の基部は上顎左側犬歯と第一小臼歯の間の歯肉にあり、歯間乳頭部という部位記載が正確です。
  • b ②:病変は周囲歯肉へ境界なく広がるのではなく、輪郭の分かる限局性・腫瘤性病変なので「びまん性」は不適切です。
  • c ③:犬歯と第一小臼歯の隣接面間に明らかな空隙があり、腫瘤による歯間離開が認められます。
  • d ④:表面の赤紫色部分は脆弱な組織の出血・びらんを疑う所見で、粘膜下出血による平坦な紫斑とは形態が異なります。

覚えるポイント

腫瘤は「限局性かびまん性か」「有茎性か広基性か」を写真で区別します。色名だけでなく、隆起・陥凹・出血・潰瘍を客観的に記載します。

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