34AM044|第34回 歯科衛生士国家試験 過去問
55歳の女性。下顎左側小臼歯のブラッシングがしにくいことを主訴として来院した。初診時の口腔内写真を別に示す。 ブラッシングを困難にしている歯肉歯槽粘膜の異常はどれか。2つ選べ。

2つ選択
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正解: c・d
正答
c:口腔前庭の狭小、d:小帯の高位付着
この問題のポイント
ブラッシングを妨げる歯肉歯槽粘膜の形態異常を、写真の位置関係から判断します。
解説
写真では頬・唇を牽引したときの前庭が浅く、可動粘膜が歯肉辺縁近くまで達し、小帯も歯肉側へ高く付着しています。口腔前庭が狭いと歯ブラシを歯頸部へ適切な角度で当てにくく、小帯の牽引が強いとブラッシング時の疼痛や辺縁歯肉の可動、プラーク停滞につながります。必要に応じて清掃方法を工夫し、炎症管理後も障害が大きければ小帯切除術や前庭拡張術などを検討します。潰瘍は粘膜欠損、歯肉増殖は歯肉量の増大であり、写真の解剖形態とは異なります。
選択肢の確認
- a 潰瘍:上皮が欠損した病変で、前庭形態の異常を表しません。
- b 歯肉増殖:歯肉の体積増加ですが、写真の主所見ではありません。
- c 口腔前庭の狭小:ブラシを入れる空間と可動域を制限するため正しいです。
- d 小帯の高位付着:辺縁近くを牽引し清掃を難しくするため正しいです。
覚えるポイント
ブラッシング困難の局所因子として、浅い前庭・高位小帯・可動粘膜の位置を確認します。