34AM045|第34回 歯科衛生士国家試験 過去問
67歳の女性。上顎左側小臼歯の動揺を主訴として来院した.上顎左側 第一小臼歯の近心に深い歯周ポケットを認めた。歯周基本治療後、同部位にエナメルマトリックスタンパク質を用いた歯周外科処置を行うこととなった。 初診時のエックス線画像と不良肉芽組織除去後および縫合直前の口腔内写真を別に示す。 この手術で再生するのはどれか。2つ選べ。

2つ選択
解答・解説を見る
正解: a・d
正答
a:歯槽骨、d:セメント質
この問題のポイント
エナメルマトリックスタンパク質を用いる歯周組織再生療法で、再生を目指す組織を選びます。
解説
エナメルマトリックスタンパク質製剤は歯根発生時の環境を模倣し、歯周外科時に根面へ応用して新生セメント質、歯根膜、歯槽骨からなる新付着の形成を促します。単に長い接合上皮で治癒する「修復」ではなく、失われた歯周支持組織を元の構造と機能に近い形で「再生」することが目的です。垂直性骨欠損など適応形態、十分なデブライドメント、根面処理、創部の安定、良好なプラークコントロールが成否に関わります。形成済みの象牙質やエナメル質を新たにつくる治療ではありません。
選択肢の確認
- a 歯槽骨:歯周支持組織の一つで、再生の対象となるため正しいです。
- b 象牙質:歯髄由来の象牙芽細胞が形成する硬組織で、本術式の再生対象ではありません。
- c エナメル質:萌出後はエナメル芽細胞が失われ、歯周再生療法で再生しません。
- d セメント質:新生セメント質形成を介して新付着を得るため正しいです。
覚えるポイント
歯周組織再生は新生セメント質+歯根膜+歯槽骨の再構築です。エナメル質を再生するという名称ではありません。