第35回・2026年

35AM010|第35回 歯科衛生士国家試験 過去問

浸潤性発育を示すのはどれか。1つ選べ。

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正解d

正答

d:扁平上皮癌

この問題のポイント

良性腫瘍の圧排性発育と、悪性腫瘍の浸潤性発育を区別します。

解説

浸潤性発育とは、腫瘍細胞が周囲組織との境界を破壊しながら入り込んで増殖する様式で、悪性腫瘍の重要な特徴です。口腔癌の大部分を占める扁平上皮癌は、上皮基底膜を越えて結合組織へ浸潤し、リンパ行性転移を起こすことがあります。硬結、治りにくい潰瘍、外向性腫瘤、白斑・紅斑など多様な所見を示すため、2週間以上改善しない病変は精査につなげます。良性腫瘍は一般に境界明瞭で圧排性ですが、組織型により局所再発などへの注意は必要です。

選択肢の確認

  • a 線維腫:線維性結合組織からなる良性病変で、通常は境界明瞭な圧排性発育です。
  • b 乳頭腫:上皮性の良性腫瘍で、乳頭状に外向性発育します。
  • c 多形腺腫:代表的な良性唾液腺腫瘍で、被膜外への小結節に注意しますが、基本分類は良性です。
  • d 扁平上皮癌:周囲組織を破壊して侵入する浸潤性発育を示します。

覚えるポイント

悪性腫瘍の基本は浸潤・破壊・転移です。口腔の難治性潰瘍や硬結を「口内炎」と決めつけず、経過と左右差を観察する姿勢が重要です。

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